お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>歯の噛み合せ

2007年10月29日

ハロウィーン

皆さん、もうすぐハロウィーンですね。では今日は、ハロウィンに関わるお話をしたいと思います。
“八重歯”は、日本でチャームポイントや魅力的な歯として、もてはやされ、チラリと口元に覗く八重歯の愛らしさを日本人は美しいとか、可愛いなどとして見ていますが、欧米人では、“吸血鬼ドラキュラ”の牙に似ている事から、醜い歯であり、美しい、可愛いとは捉えられていないのです。

bat2.gif

八重歯は乳犬歯から、犬歯に生えかわる時、一番最後に生えかわる為、乳犬歯が虫歯や抜歯の為に犬歯が生えるスペースが狭くなったり、なくなった結果、生える場所が本来の位置ではなく、正常な歯列から外れた唇側の歯茎に転移して生えているのです。
その結果、八重歯のある側の後方の小臼歯は前方に傾く事で、上下間の噛み合わせが低くなり、頭も八重歯側に傾き、体重の左右の比率も異なり、その結果として、肩、腰、膝の一方に過重負担が起こり、八重歯側に症状を訴えると考えられます。
膝に例えれば、過重負担の為に、疲労物質による、痛みと熱を帯び、それを冷ます為に、生体の防御反応として、水を溜めていますが、現状ではその水を抜きますが、度々再発を繰り返しているケースもあると思います。
それは膝のみに目が向けられているのであって、一歩下がって全身を見てみると、どちらかに頭が傾いて、体も歪んでいるのです。
そこで噛み合わせ治療により、身体の歪みが是正され、膝に掛かる負担が五分五分になれば、症状も緩和、消失される事も考えられます。
%E6%B8%85%E5%8E%9F.jpg
この写真も左の八重歯で側切歯は内側に転移し、左の噛み合わせが低くなり、頭は左に傾き、その結果、左膝が、過重負担となり、左膝に症状が起こると考えられます。
まずは、スプリントを用いて診断をするのであって、薬も服用せず、手術や、入院もしなくて良いのです。

投稿者:池上 孝

2007年10月22日

靴と靴底

人は生涯19万㎞位は歩くそうです。
だから足が第二の心臓とも言われています。いい靴は足の裏に吸いつく様な感じの物がベストです。
でも、履き続けると、靴底も減りますね。
左右どちらかの歯も悪いと一方をかばう様な噛み方を続けて、次第に身体が歪んでアンバランスな歩き方をする様になります。
左の歯が悪いと右の歯ばかりで噛み、右側に力が入って頭も右に傾いて左肩が上がる為に、ショルダーバッグも左が掛けやすいのです。身体の歪みによってショルダーバッグを掛ける肩は決まっている様なものです。
そして人は無意識のうちに骨盤を右上がりにしてバランスを取ります。つまり骨盤の左側が下がり、左足がいつも踏ん張っている為、不自然な場所に力が入って靴底が変な減り方になります。
つまり、よく噛む方と反対側の靴底が減ります。
足の裏に平均的な力が加わらない為に地面に当たらないで宙に浮いてしまい刺激されるべき足底のツボが刺激されなくなり、生理不順や胃腸障害などの原因になると言われています。
靴底の減り方も、外側では冷え性、膀胱炎、かかとの辺りでは、生理異常、内側では便秘等の症状が多いとの報告もあります。
噛み合わせ治療により、身体の歪みは修正されても、その歪みの為に擦り減った靴も修正しないと、今度は擦り減った靴の為に身体が歪んでくるので、アフターケアも大切ですね。
噛み癖と反比例して靴底は減るのです。
kutu.jpg

投稿者:池上 孝

2007年10月15日

化粧療法

美しくありたいと願う女性の心はいくつになっても変わりません。

老人介護施設で、基礎化粧をして、頬紅、口紅、眉毛を描いていくと、お年寄りの表情が豊かになり、病室にこもっていた老人が歩行訓練に励むようになり、おむつも外してトイレまで行く様になったそうです。化粧をする事で羞恥心がよみがえり、見られている自分に気づくようになったからでしょう。

それは、精神安定作用や、今までより物事に積極的になるなどの成果が報告され、痴呆症状の緩和にも期待が出来るかもしれませんね。
女性にとって化粧は若返りの魔法の様なものですが、男性でも、人に関心を持たれ、豊かな人間関係を築いている人ほど長生きをする様です。
健康であれば、女性はいくつになっても化粧とアクセサリーで、飾りたいと願望は持ち続けるでしょうが、何か身体を患っていれば、心身の余裕もなくなり、自分自身を振り返る事も出来ないのではないでしょうか?
%E5%8C%96%E7%B2%A7.jpg
この症例は初診時ノーメイクで、ノーアクセサリーでありましたが、噛み合わせ治療により健康を取り戻す事で、メイクをして、アクセサリーを付けていますね。
私が思うに、健康を取り戻した事で、心身に余裕が生まれ、自分を振り返る事が出来る様になったのではないでしょうか?
すなわち化粧を強要しなくても、健康と心にゆとりを取り戻した事で、自分自身で、化粧をする事が可能になった症例です。

投稿者:池上 孝

2007年10月09日

歯科と統合医療

 私が思うに、現在の”歯科と全身への関わり”の視点は、口腔を中心とした循環器系呼吸器系を介しての全身への影響について述べられているのが現状ではないでしょうか?
 そこで、一歩下がっての視点で、全身を見てみると、健康で過ごしている人と、健康を損なった人との姿勢(顔貌)を比較してみますと、一目瞭然です。
 そのほとんどが、気のせい、年のせい、様子をみよう、アンチエイジング等で片付けられています。
 不良姿勢が心を含めた体の歪みを生じ、未病(不定愁訴)状態を繰り返しているのが現状ではないでしょうか?
 姿勢は頭位によって決まり、頭位は“歯の噛み合わせ”(顎位)によって決定されます。
また、健康三大要素は、快食、快眠、快便ですね。これが“歯の噛み合わせ”に大きく関与している事を世の中の多くの人々に知って頂きたいと思います。
 これからは歯科だけでなく、医科、カイロプラティック、鍼灸、整体と協力し合って、統合医療(ホリスティック医療)という方向性が必要だと考えています。
 そして、一日でも早く“歯の噛み合わせ”が市民権を得られる事を夢見ています。

%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%86%EF%BC%98.jpg

投稿者:池上 孝

2007年10月05日

先日行われた“何でも健康相談”

DSC_0036.jpg
先週、表町商店街で行われた、岡山県保険医協会主催の“何でも健康相談”での先生と、いけがみ歯科クリニックの池上 誠先生の写真を頂きました。

私はこの日、出席していなかったので、イメージでは色んな先生が並んでいて、診察をする様なお堅い感じを想像していたのですが・・・
見て頂いての通り、実際は気軽に立ち寄ってワイワイという感じだったそうです。失礼しました・・・笑

皆で写真を見ていたら、先生が、
『この“噛み合わせコーナー”も10年ほど前に、わざわざお願いして作ってもらったんだ』
と、嬉しそうに語って下さいました。

10年前に比べると、噛み合わせや顎関節症に対する認識が少しずつではあるが、浸透している様に感じられているそうです。

やっぱり、いつも先生の度肝を抜いた行動力には、尊敬します。

投稿者:守時

2007年10月01日

悶々とした10年間

H9年12月9日 NHKクローズアップ現代
H10年7月7日 スーパーニュース

で、歯の噛み合わせ(顎関節症)が放送された事を、岬奈美さんから知り、ビデオテープをお借りしました。
もし10年前にこのテープの存在を知っていたら、もっともっと強い口調で、自信を持って患者さんに対して治療する事が出来たのにと、悔やんでいますが、今は後を振り向かず、前進あるのみと思います。

考えてみればこの10年間私の考える咬合治療により結果の出た患者さんに支えられて、ここまで何とか来れたと思っています。

目線を変えて見れば、私に対して神が与えてくれた試練で必要な時間であったのでしょう。
自分自身、何の自信もなく、悶々としたこの10年間に、1年目は学会の為の資料を集め、2年目に学会発表を行い、3年目にはただ発表だけではなく、文字にして論文を書くというサークルで“マグマ”を蓄えていたのでしょう。

今年は4回目の発表を控えて準備中ですが、その結果として全身咬合学会で認定医、指導医、そして日本16ヶ所、認定研修施設のうちの一つとして、認定された事は平成元年に長い長い明りの見えないトンネルに入り、やっと点の様な明かりが見えだしたと思っています。

%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8620.jpg

どこの学会にも属さず、私より立派に頑張っている方もおられると思いますが、学会に出席して、多くの人と議論して、特定の人にしか出来ない治療ではなくて、誰にでも出来る様な治療法を確立する事が最終目標です。

現代医学では「異常ナシ」で原因も解らず、薬漬けにされ、もがき苦しんでいる人々に少しでも手を差し伸べ、助けてあげる事が出来れば、改めて、世の中に見直され、医療の中で、歯科医師としての地位も、結果的には日本の医療費の削減にも大きく繋がればいいなと思います。
%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8621.jpg%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8621.jpg%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8621.jpg%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8621.jpg%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8621.jpg
先日行われた、岡山県保険医協会主催の“何でも健康相談”の中に、噛み合わせコーナーを設けて、10年になりますが、噛み合わせ(顎関節症)に対する認識も高くなったのか、相談件数も年々、増加している様に思いました。

投稿者:池上 孝

2007年10月01日

設置場所が増えました!!

健康を取り戻した患者さんの一人で、岡山市倉田にある【辰弥】というラーメン屋さんに、「歯の噛み合わせ」の小冊子を置かせて頂く事になりました♪

お店のおすすめは、『ごまみそ辰弥らーめん』で、私も行かせて頂きましたが、コクがあるのに、野菜たっぷりで、女性の目線から見ても、またすぐ行きたいと思えるお店でした。
一度行ってみて下さいね。

投稿者:守時

2007年10月01日

常識論とEBM(科学的根拠)に基づいた医療

常識論とは辞書で調べると、「一応、視野が広くて首肯出来る様に見えるが専門的見地から成立しないと思われる考え方で、一般の人が共通して持っている、また持つべき知識、理解力、判断力」を言います。
言葉を換えると、健全な社会人なら持っているはずのごく普通の知識を指します。
 では、常識と非常識のプレスケールはどこにあるのでしょうか・・・
今ある常識は、昔は非常識で、今の非常識は、昔は常識であったものもありますね。
現在あるEBMは過去(昔)には存在しなかったのではないでしょうか?
時間の経過と共に真理の積み重ねによってEBMは初めて確立されるものですね。
EBMが証明されていないから学問ではないと言うのはいかがなものでしょうか・・・
実際に咬合治療により、患者さん自身が症状の緩和、消失を認めている事は、まさにEBMではないでしょうか。
 原因のない結果は存在しないです。
パイオニアと言われる人々は非常識というレッテルを貼られて肩身の狭い思いをしながら、じっと耐えてやっと明かりをみつけた人ですね。

「もともと地上には道はない、歩く人が多くなればそれが道になるのだ」   魯迅

早く常識論の中に“歯の噛み合わせ”という道が実現出来る様に日々頑張っていきます。


※EBMとはEvidence Based Medicineの略です。

%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9B%8617.jpg

投稿者:池上 孝