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歯の噛み合わせ

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2007年12月03日

咀嚼とアルツハイマー病

アルツハイマー病の高齢者は健康な高齢者よりもはるかに若い時期から歯を喪失しており、歯が抜けた後も入れ歯を入れない人が多い様です。
そして、残っている歯が少しほど脳委縮の程度が大きく、その症状は強く、記憶を司る海馬や、意志、思考を関連する前頭葉の領域の容積が小さいそうです。
入れ歯を入れずに安静状態でガムを咬んだ時に測定した、脳血液量を1とすると、入れ歯を入れて咬んだ時の脳血液量は7倍に増えたという報告もあります。
また、日常生活のなかで歯と健康の調査において、自分の歯で噛める人の、80%の人は1人でどこへでも出かけられるが、歯も入れ歯もない人のうち、35%の人はどこへも出かけられず、2%の人は家から全く出ないそうです。
また、歯を失うと、食べ物の選択幅が狭くなり、栄養の偏りや不足による将来の健康不安にも繋がりますね。入れ歯が入っていないと、噛む時のバランスが崩れて、口の中の周りの物を噛む筋肉は働く事は出来ず、頭部の位置は定まらず、頭はグラグラしますね。
良い噛み合わせの入れ歯で噛む事で、筋肉のバランスがとれて、頭部も安定して身体全体にも力を入れる事が出来ます。
そしてバランス良く噛む事で、脳に適切な刺激を伝え、脳血液量が増え、脳神経細胞の変性を防ぎ、その働きも活発になり、痴呆と関係のある脳の海馬が刺激されて、その症状が改善されると言われています。
また、ウォーキング等の運動による有酸素運動によって脳の生理状態が改善され「計画性」や「注意力」を司る前頭葉、「記憶力」を司る海馬の血流と代謝が良くなり、脳の働きが活発になると言われています。

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投稿者:池上 孝