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池上歯科医院
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歯の噛み合わせ

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2008年05月26日

O脚(ガニ股)、X脚と噛み合わせ

O脚とは、足を揃えて立った時、太もも、膝、ふくらはぎ、内くるぶしのどこか1つでも離れていて、通常両側に起こります。(正式には内反膝)
また、足を揃えて立つ事の出来ない場合を(X脚・ガニ股)といいます。(正式には外反膝)
病的な要素として、リュウマチ、変形性膝関節症、又、「くる病」の人に多かったのですが、現在はほとんどありません。
外来する捻挫(ねんざ)や、関節部の骨折・靱帯損傷によるもの、また、立つ、歩く、座る、の生活習慣によるものが考えられます。
しかしO脚X脚の人々は足の形が悪く、外観上、美観を損ねる程度ですが、次第に関節の歪みや、筋肉の偏り、重心の移動…といった事が様々な症状を引き起こし、特に中年以降、変形性膝関節症を起こして、関節に、痛みと機能障害を生じて、関節が腫れて、歩行障害を起こす事もあります。
足のむくみ、生理異常(生理痛、生理不順)、冷え性の方が多いといわれています。
O脚も、X脚も、バランスの悪い立ち方で、先天的なものも、ほとんど、大半は姿勢の悪さが大きく関係している可能性が、考えられます。
噛み合わせ治療も選択肢の1つに考えてみて下さい。
治療前、治療後の症例を見て下さい。
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投稿者:池上 孝

2008年05月21日

心肺停止とAED

4月12日(土)噛み合わせセミナーの次の日4月13日(日)瀬戸大橋20周年記念マラソンに出場して10kmの給水場で給水して、 残り5kmで、身体は軽く“後30分かな…”と思い、楽しみながら走っていたのですが、12kmの地点で心肺停止になったのです。(本人は何も記憶しておりません、気づいた時は病院のベッドの上で何が起こったのか知るよしもありませんでした)
運よく多くの人と、AEDに助けられて、奇跡に近い状態で、一命を取り留めてもらいました。
なぜなら日本中で心肺停止は毎年2万~3万人で、一日に約100人の人に起こり、救命率は5%未満で、しかも1分経過するごとに10%減少すると言われているのです。今回AEDの解析の状況を、自分の目で、確かめることが出来ました。
これはまさに『奇跡』としか言いようがありませんでした…
これからの残りの人生で、私の出来ることはただ1つ“歯の噛み合わせ治療”を通して、1人でも多くの方々に、手助けをする事だと思います。
これからも、私の考える全身のあらゆる症状と歯の関係を、HPを通して書き綴るつもりです。
どなたでも、自由に意見を書き込んで頂き、少しでもこの輪を広げて行きたいと思います。
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投稿者:池上 孝

2008年05月19日

胸やけと胃・食道逆流症と噛み合わせ

食事の後、ミゾオチから胸の下辺りまで、焼けつくような不快感があり、喉の辺りまで上がってきて、横になるとひどくなり、夜も眠れない事もありませんか?

「胸やけ」は食道へ胃酸が逆流するのが原因です。
食べた物を消化する胃酸は強酸性で、逆流を繰り返すと食道の下部の粘膜は炎症や潰瘍を起こします。これを胃・食道逆流症といい、50歳~70歳代の方に掛かりやすく、食生活の変化から最近増えています。
男性にも、女性にも起こり、肥満の方や、腰の曲がった方に多くみられます。特に大食後、2時間位の間に胸やけなどの症状が現れるのが特徴です。
胸がしめつけられたり、食物の消化、腸に送り出す動きが弱く、食物がいつまでも胃に残って、胃もたれ、口の中まで酸っぱい液が込み上げてきて(呑酸)、ゲップ、喉の違和感、咳、気管支炎等の症状が現れます。放っておくと食道の狭窄も起こりヘリコパスタピロリ菌の感染説も言われて、除菌療法も行われています。
大食の後や 胃がもたれている時に 胃の圧力が高まり、逆流しやすくなります。 肥満や、妊娠、背骨の変形で腰が曲がると、お腹に力が加わり、胃の中の圧力が高まって、逆流しやすくなります。又タバコは唾液の分泌を減らすと言われています。そして、唾液が少ない為に、酸と中和する働きが弱くなると言われています。

治療法として・・・

食道の粘膜を保護する薬、酸を中和する薬 消化管の運動機能を改善する薬 酸の分泌を抑える薬 

大食をさけ、なるべく腰を伸ばして お腹を強くしめつけず、頭の高い姿勢で眠ることです。

もう一つの方法として・・・
歯科医からの提言ですが噛み合わせ治療により姿勢が変わり 唾液が増える事でこの治療法も選択肢の一つに取り入れて見てはいかがでしょうか?
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投稿者:池上 孝

2008年05月12日

誤嚥性肺炎と噛み合わせ

人のノドの奥は空気が肺へ入る「気管」と、食物が胃へ入る「食道」に分かれています。
食物がノドの奥に入ると、脳からの指令で気管の入り口がふさがり、食道に入る様になっています。
それが歳を重ねるに従って、脳からの指令もうまく行われなくなり、食物や唾液に含まれている細菌や、また、睡眠時に胃液が食道から逆流して気管に入り、肺炎を起こすと言われています。
又、高齢になると歯がすり減ったり、抜ける事で上のアゴと下のアゴの高さ(距離)が低くなるにつれて、気道は狭くなり、口の中の容積も小さくなり、舌の動きも悪く、ロレツも廻りにくい為に、喋りもままならず、下のアゴは後ろへ移動する事で気道の入り口が閉じられにくくなり、肺炎になると考えられます。
予防法として
①口内を清潔に保つこと
②寝る時、上半身を15度~20度に起こすこと
③食べ物は軟らかく煮込んだり、“とろみ”を付けること
④噛み合わせ治療により、下アゴと上アゴの高さを回復する事で、口の中の容積も大きくなり、舌の動きやすい前方へ移動して、気道の入り口も閉じやすくなり、誤嚥性肺炎の予防の1つに加えてみて下さい。
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投稿者:池上 孝

2008年05月05日

喘息(ぜんそく)

喘息とは、発作性にゼイゼイ、ヒューヒュー、息苦しい、胸が苦しい、、咳がひどくなる等の症状が繰り返してみられる病気です。
正常の人でも外界の変化、(気温や気圧など)、日内変動、異物の吸入や、感染を起こした時などに生体の防御反応として起こるもので、気道過敏性の亢進(こうしん)ともいわれ、気管支の慢性の病気です。
大きく分けると、アレルギー物質が特定されるアトピー型と、アレルギー物質が特定されない非アトピー型があります。
体の外から入ってくる細菌や、ウィルスを異物と感じてそれを排除する働きを免疫といいます。
体が異物と接触するたびに、その免疫が働きます。時として、異物に対して必要以上に反応すると、それは体にとって不快な症状や、不適切な事をアレルギーといいます。
気管支喘息ならば、ダニやほこりに対して、アトピー性皮膚炎なら卵白、アレルギー性鼻炎なら杉の花粉が原因物質(アレルゲン)になり、喘息をはじめとする、アレルギー反応が起こります。
アレルギー反応には“IgE”、免疫グロブリン(免疫をつかさどるタンパク質)が主役です。
ダニなどのアレルゲンが入ってくると、IgEが結合して免疫に関する細胞から次の免疫反応を起こさせる化学物質(ヒスタミン)などが大量に放出され、気道が反応して、喘息症状を起こします。
発作時には発作の誘因を取り除く事、発作を起こす抗原からの回避する事が治療法と言われています。
私の臨床においても、喘息の症状の緩和を認めているケースが多々あるのですが、何が関与しているかは分りませんが…原因のない結果はないのです。
咬合治療により自律神経が調整され、気管支粘膜の浮腫の変化が起こっているのかな…
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この症例は保健師の方で、喘息症状が消失後、ホコリ、ダニに対する数値の変化が認められています。

投稿者:池上 孝