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歯の噛み合わせ

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2008年08月25日

腰痛と骨盤傾斜

腰痛は二足歩行をする人類の宿命なのです。立つことで腰部に大きな負担がかかり、筋肉に疲労が起きて、腰痛となるのです。
二足歩行のため骨盤の上に不自然な形で背骨を乗せていて、人間の身体を支えている背骨は椎骨と椎間板が連続的に積み重なる構造と緩やかにS字状にカーブすることで外部からの衝撃や体重の負担を和らげています。
背骨は人間の姿勢や胴体を支える基本的な骨格なのです。背骨がその傾斜した骨盤の上に石を積み重ねたような形で重なって、地面に対して30度くらいに傾斜しています。
それがすべり台のように傾斜した骨盤の上に乗っているわけですから骨盤の傾斜がきつくなればなるほどすべらないようにするために、勒帯や関節、筋肉に大きな負担がかかり、それらに影響し疲労の蓄積はそれらに少しずつダメージを与え、腰痛になって現れます。
骨盤が前斜している人は腰痛が多く見られます。上半身の重みが腰に乗り、骨盤が前斜して脊柱が腰椎の部分で曲がっているのが痛みの原因なのです。
この状態でバランスをとろうとすると必然的にお腹が前に出て背骨がまるくなり、ひざを曲げて歩くことになるのです。
原因は太りすぎ、運動不足脊柱の老化、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症の病気等が言われていますが、そこに噛み合わせの低下による傾斜角の拡大、不良姿勢の治療に選択肢の一つに考えてみてはいかがですか?

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投稿者:池上 孝

2008年08月18日

不良姿勢と下顎の位置(下顎位)

良い姿勢の人がまっすぐに立っている時、上顎の噛み合わせの面が水平になっています。
その時下顎は適切な位置に筋肉でぶら下がっていて、頭部と体幹部の重心とのバランスをとっているのです。
下顎は顎の関節の筋肉によって保持されて、時計の振り子のように自由な動きと、前後、左右の自由な動きが出来、頭の位置と体のバランスを調整しているのです。
柱時計の柱の垂直的な「ゆがみ」が生じると、時計の振り子も位置がずれて、時計の針は動かなくなってしまいますね。
まっすぐ立った状態で口を閉じて、下顎を限界まで右か左にずらしてみるとどうなりますか?
頭位は下顎の動きとは反対の方向に傾きますね!
下顎を後方に引くと、頭は前方へ傾き、下顎を前方に出すと頭は後方に傾くでしょう。
下顎の動きによって頭の位置は簡単に左右に動く事を知っていただきたい。
だから、噛み合わせが数ミリのずれることで、直立歩行の人間のバランスは、たちまち崩れてしまい姿勢も悪くなり、身体に歪みを生じ、神経系と免疫系それに内分泌系はあたかもトライアングルのように影響しあって身体のホメオスタミス(恒常性)機構に悪影響を及ぼしているのです。
悪い噛み合わせが不良姿勢につながり、検査の結果「異常ナシ」で、原因不明の不定末愁訴を、(末病)に関与している可能性があることを知っていただきたいと思います。  

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投稿者:池上 孝

2008年08月11日

夜間の義歯の装着について

皆様は夜間の義歯の装着はどの様にしていますか?
ある総合病院では、入院時に義歯の保存容器の購入を勧められたそうです。
現在夜間の義歯装着の考えには歯ぐきを休めるため、睡眠中の誤飲予防の為、どちらでも良いと様々な考え方で統一されていません。
私が思う義歯装着の考えは、義歯を装着しないことにより、咬合高径の低下と、下顎の後方移動が起こり、口呼吸、いびき、無呼吸による、不眠、肺炎の要因と考えています。
人は夜間、レム睡眠時に20回~40回ゴロゴロと右に左に寝返りを行い、身体の疲れをとっているのです。だから寝ぞうが悪いのは正常だということなのです。
姿勢が悪く、体が右に傾いている人は右向きで眠りますが、左向きでは眠ることができません。体が右に傾いている為に、左に向いて眠ることは苦痛なのです。
又、猫背の人は上向きでは眠れません。
義歯装着する事で咬合高径が保たれ、鼻呼吸が出来でき、いびき、無呼吸の緩和と肺炎の予防と深い眠りにより、脳と体の疲れの回復を図ることが出来ると思います。

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投稿者:池上 孝

2008年08月04日

パーキンソン病(Parkinson disease)

イギリスの医師パーキンソンが初めて報告した病気でその名前が付けられています。
神経伝達物質であるドーパミンが減少し、徐々に運動機能が障害され、手足が震え、次第に動作がぎこちなく遅くなり、前かがみで、歩幅が狭まる歩き方になります。
また、まばたきが少なく、表情が固くなったり、声が小さくなったりします。
手足の筋肉が固くなる「個縮」や、何かのはずみで姿勢が揺らいだ時、瞬間的に立て直すことが出来ず倒れる「姿勢反射障害」も表れます。進行性の神経疾患といわれ進行スピードは様々です。最終的には全く身体が動かなくなってしまうのが一般的な経過です。
こうした患者は脳内でドンパミンという中枢神経系の伝達物質が減少しています。原因は不明ですが背骨のゆがみが自律神経を乱し、ドーパミンの減少は脳内血量の減少に由来するものと考えられ、脊柱側弯症はその大きな要因の一つともいわれています。噛み合わせ治療による、姿勢と顔のバランスを整えることで脳内血量を増加できるとの報告もあります。
パーキンソン病の人は猫背の人が多いと言われています。

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投稿者:池上 孝