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歯の噛み合わせ

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2008年11月30日

顎関節症とは

顎関節部や関節周囲の頬部(こめかみ)が口の開閉時や物を噛む時に、あごが痛い、あごで音がする、口が開きにくい、などの症状がある病気を顎関節症といいます。
正常人では口を大きく開けると、指三本分(40~50cm)位開きますが、顎関節症ではそれ以下しか口が開かず、顎を動かすと関節部で「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」と音がして、噛み合せ時に違和感を感じます。
軽い症状のものを含めると、2人に1人は何らかの顎の異常を認めているとも言われています。
必ず悪化すると云うものではなくて、自然に治療するものもあり、口が完全に閉じられなくなることもあります。
症状も顎関節部にとどまらず、全身の症状にも及び、精神的、肉体的にも大きく影響を与えて、日常生活にも支障を来して苦しんでいる患者さんもいます。
20~30代の女性を中心に、この10数年で10倍以上増加との報告もあります。
それは女性の方が、健康に対する認識が高い事と、男性に比べて骨格、靭帯が弱く、筋肉の緊張やストレスに対しても感受性が高く、痛みに対して敏感に反応して、女性ホルモンにも関係があることなどが考えられます。
近年患者が増加していることは、若者層の食生活の欧米化や生活習慣などにも関係があると考えられます。

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投稿者:池上 孝

2008年11月25日

下顎のズレと不定愁訴

顎は顎の関節を介して筋肉や靭帯で頭部に固定されています。
顎の位置が"ズレ"ると、頭の位置が"ズレ"て"傾き"を生じ、それを支えている、頚椎やその下部の胸椎、腰椎、仙椎へズレが広がり脊椎全体の配列異常が起こります。すなわち、姿勢が悪くなります。
顎の"ズレ"で顎の位置を保持している、頭部、頚部、肩部の筋肉すなわち、姿勢を維持する多くの筋肉が側方的、前後的にバランスが崩れて、異常な働を強いられ、筋肉の過緊張による神経圧迫、血管圧迫が起こり、血流が悪くなり、硬直や痛み、しびれを生じ、姿勢は悪くなり、身体全体のバランスが崩れて、全身の症状に影響が及びます。
自然界は、引力の作用により、我々の健康も各自の水平を垂直(骨盤と背骨)が維持されていますが、顎のズレにより水平と垂直が不自然(歪み)になった時は、姿勢は悪くなり、健康をそこなっていくと考えられます。
"ズレ"たあごの位置を"全身の健康によい"顎の位置へ是正することで、多くの病気(不定愁訴)が改善されると考えられます。
顎の位置は姿勢の変化に関与し、全身の姿勢の調整という点で、重要な役割を果たしています。
正しい姿勢は背筋を伸ばし、全身に適切な緊張感がいきわたり、ゆるんだ筋肉を引き締めることで、身体に掛かる負担を少なくし、内臓の働もスムーズになり、不定愁訴が改善、消失し健康が得られます。

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投稿者:池上 孝

2008年11月17日

アスリートと血液型

北京オリンピックメダリストの噛み合わせを見ましたか。
上の歯と下の歯がパラレルに噛んでいるか、前歯と前歯が噛んでいる(切端噛合)か、下の顎が上の顎に比べて前に出ている(受け口)の人が多かったと思いませんでしたか?
残念ながらアスリートの人々は、噛み合わせによって生まれながらに決まっている様です。
北京オリンピックでメダルを取った人のほとんどが、O型とB型で、A型やAB型はいなかったそうで、世界のトップクラスになるためには免疫力が強いことが必要なのですが、ほとんどO型とB型ばかりだそうで、免疫を担当している細胞やリンパ球で最も多いのはO型、B型、A型の順で、最も少ないのがAB型だそうです。
つまり、免疫力が最も強いのがO型で続いてB型の人たちです。
残念ながら人は生まれながら、血液型によって免疫力の差が違っているのです。
しかしO型で生まれた子供は、生まれた時から両親により免疫力の強い子供なのです。
血液型によって縮命的に免疫力の差が出るのです。
世界に進出しているあの大企業の社長は、過去の8人の内7人がB型で免疫力が強くなければ大企業をたばねていくことが難しいのかもしれません。
O型は梅毒に対してほかの血液型よりも強く、結核、天然症にもかかりにくいが、A型はこれらの病気にかかりやすいが、O型はコレラにかかりやすいと言われているそうです。
ちなみに日本人のA型が4割、O型が3割、B型が2割、AB型が1割です。
北京オリンピックのメダリストの歯の噛み合わせを見てください。

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投稿者:池上 孝

2008年11月10日

セカンド・オピニオン(第2の意見)とインフォームド・コンセント(説明と意見)

セカンド・オピニオンとは、「第2の意見」で「診断や治療法について主治医(担当医)以外の医師の意見を聞いて、参考にする」ことを言います。
日本ではまだ普及していない為に「主治医に対して失礼になるのでは・・・」と思いがちのでしょうが、医師から説明(インフォーム)を受けたとしても、情報も、知識も乏しい、患者や家族にとっては、不安を覚えて、治療法の決定は出来にくい為に、知識を持っている人に相談して、意見を聞きたい、と思うのは当然のことですね。
つまり、インフォーム・コンセントとセカンド・オピニオンは車の両輪と考えてください。
治療法も日進月歩の現在で、マニュアル化(標準化)は難しく、どの医師がどれだけの技量と情報を持っているのか、は分かりませんね。
診断や治療方針の説明を受けたけど、どうしたらよいか、悩んでいる時や、他に治療法はないか、と考えている場合に、自分自身で納得して、治療を選択して、自分で判断するために、他の意見を聞いてみるという方法なのです。
その結果、主治医の診断や治療に対する確認が出来て、妥当性(適切性)を再確認する事で納得して、治療を受けることが出来るし、他の治療法の情報を得ることもあります。
だから、セカンド・オピニオンの必要性は、増々高まりますね。
患者本人以外でのセカンド・オピニオンも考えてみるのも方法の一つだと思います。

投稿者:池上 孝

2008年11月04日

骨粗鬆症

骨も新陳代謝を繰り返していて、古くなった骨は、硬骨細胞によって破壊されますが、破壊された骨は骨芽細胞によって再生されています。
この骨吸収と骨形成のバランスが崩れ、骨吸収の速度が速くなると、骨密度が低下して骨量が著しく減少して、骨がスカスカになり骨折しやすくなるのが骨粗鬆症です。
日本人の500万人もの患者がいると言われています。
女性が閉経後、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が著しく減少し、骨がもろくなっていくことから、中年以降の女性の病気だと思っている人も少なくないが、骨量は男女とも加齢に伴って減少していきます。
40~60歳の女性で、運動習慣がある人はない人に比べて骨量が明らかに多かったという報告もあります。
運動不足によって骨への刺激が減少すると、骨形成の速度も遅くなり、骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、骨量の減少が進むと言われています。
現在90万人と言われている寝たきりの人の原因のNo.1が脳卒中、No.2が老衰、No.3が骨粗鬆症による骨折なのです。
最も注意する事は、転倒なのです。
運動不足で脚の筋肉が低下すると、立体歩行が不安定でふらついたり、歩幅も狭くなり、足先も上がりにくく、1~2㎝段差でもつまずきやすくなり、姿勢も不安定で、日常生活のささいなことで骨折しやすく、脊椎を骨折し、腰が曲がったり、大腿骨頚部を骨折し、歩行困難や寝たきりになるケースが多くなります。
予防法としては食生活の改善、カルシウム、ビタミンD.K2、タンパク質を多く含んだ食品等、栄養のバランスの良い食事をとること。
運動は散歩、ゲートボール、温水プール浴等、毎日30分無理なく、骨に荷をかける運動を継続して骨量を増やすことが必要です。
噛み合わせ治療によりバランスの良い姿勢を作ることにより、運動もスムーズに行うこともできて、骨量の増加にもつながり、予防法の一つに考えてみてはいかがですか?

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投稿者:池上 孝