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歯の噛み合わせ

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2009年02月23日

ドライアイ

ドライアイは、90%以上の中高年の女性に多い病気で、年代別では60歳代が最も多く、50歳代70歳代と続き、推定800万人とも言われています。
症状は、目の乾き以外、目が疲れる、ショボショボする、コロコロする、目が開けていられない、物がかすんで見える、まぶしいなど、多様です。
目は角膜(黒目)とい結膜(白目)があり、角膜はとても壊れやすく繊細で、涙液でいつも覆われており、傷が付かない様に、バリアーのような働きや、乾燥を防いだり、汚れを洗い落としたり、細菌の侵入を防いでいるのです。
しかし、涙の量が少なく、蒸発しやすいなど、涙液が不安定な状態になると、角膜を守っている水分が失われる為に、角膜上皮が乾いてホコリ、ゴミなどにより傷ついて、ざらざらになり、様々な不快な症状が現れます。
女性にはコンタクトレンズを装着する人が多く、角膜を守っている涙が減少したり、化粧する事で、涙の中の油の分泌が防げられる為に、ドライアイになりやすいと言われています。
又、涙の分泌には、男性ホルモンが関与しているが、女性はもともと少ないうえに、閉経後にはさらに減少するといわれています。
治療法として、涙をためる効果のあるヒアルロン酸点眼薬、人工涙液による水分の補給、眼軟膏などが使われていますが、重症の場合は、涙の排出口を「涙点グラフ」という器具でふさいで排出させないような方法があります。
ドライアイとドライマウスに対して、
涙液と唾液は特効薬ですね。
噛み合わせ治療による、涙液、唾液の増加に期待してみてはいかがでしょうか?
次回はドライマウスについてです。

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投稿者:守時

2009年02月16日

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、膠原病の1つで、涙腺や唾液腺が慢性炎症を起こして、涙や唾液が出にくくなり、目や口が乾燥するのが特徴で、慢性関節リウマチなどと合併している場合が多く、慢性関節リウマチの患者の約5人に1人が、シェーグレン症候群を合併しているといわれています。
全国で約20,000人弱の患者が居ると考えられますが、40~60歳くらいの女子に圧倒的に多く、男性は1割位です。
涙腺や唾液線に原因不明の炎症が起こり、その働きが低下して、眼の乾燥性角結膜炎と口内乾燥症が起こる病気で、関節リウマチなど、膠原病を併う型と、目、口の乾燥だけで関節炎を伴わない乾燥症候群があり、原因不明ですが、自己免疫が関係していると考えられていて、膠原病を合併することが多いと言われています。


眼の乾燥症状として、涙が出ない(悲しい時でも)、眼がゴロゴロする、目がかゆい、眼が疲れる、まぶしい、目やにがたまる。
口の乾燥症状として、口が渇く、乾いた食べ物を食べる時、多くの水分を必要として、口がべとついて、日常会話が続けられくなり、眼科、耳鼻科、歯科、内科、診療科を訪ねているケースがほとんどだと思います。

乾いた目はほこりなどで角膜に傷が付きやすく、乾燥性角結膜炎になりやすく、視力は落ちないが、目やにが多くなり、いつもゴロゴロしてうっとおしく苦痛です。
シェーグレン症候群の人は、水なしで、乾燥クラッカーが食べられなく、唾液の抗菌作用の低下で、口の中が痛くなったり、虫歯になりやすく、気管支での分泌量が少なくなり、気管支炎をおこすしやすくなります。
女性では膣の分泌が少なくなって夫婦生活に支障をきたすこともあります。

対処法として、人工涙液の点眼や水分の補給、うがい、唾液の分泌を増加させる薬、代用唾液などの薬物療法、全身症状が強いときや、合併する膠原病に対しては副腎臓ホルモン薬、免疫抑制薬等の対症療法が行われています。

ドライアイ、ドライマウス、シェーグレン症候群に対して、涙液、唾液の増量は特効薬ではないでしょうか?
そこで本当にお困りの方は、噛み合わせ治療による涙液、唾液の増量を自分自身で体感してみてはいかがでしょうか?

次回はドライアイの予定です。

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投稿者:池上 孝

2009年02月16日

突然の放送決定

2009年2月21日(土)

OHK
スーパーニュースSPAの中で、夕方5:00~5:30医科歯科連携、"噛み合わせ"の放送が突然決定しました。(題未定)
是非ご覧下さい。
ご意見、ご感想もお寄せください^^

投稿者:池上 孝

2009年02月09日

自己免疫疾患

自己免疫疾患とは、免疫システムの機能が不良となって、体が自分の組織を攻撃してしまう病気です。
大きく二つのタイプに分けられ、ひとつは一定の臓器。例えば、甲状腺、腎臓、胃などの臓器に限局して病気を起こす、バセドー病や橋本甲状腺炎、若年性糖尿病、アジソン病などです。
もう一つは、全身の血管結合組織関節、漿膜など体内の様々な組織に炎症が広がる、全身自己免疫疾患で、全身性エリトマストーデス(SLE)、慢性関節リウマチ(RA)、シェーグレン病、ベーチェツイ病など、難病が含まれています。
自己免疫疾患は遺伝するといわれて、女性に多くみられることからホルモンに関与しているとも考えられます。
症状は一般的に発熱を伴って、疾患の種類と侵された部位によって変わり、特定の組織が全身にわたって侵されたり、ある種の器官だけが侵される疾患もあります。
発生すると炎症と組織損傷が現われて痛み、関節の変形、筋力低下、黄疸(おうだん)、かゆみ、呼吸困難、浮腫、せん妄が現われて死に至ることもあります。
自然治療するのもありますが、ほとんど慢性で、一生薬を使って症状をコントロールする必要があり、経過は疾患によって様々です。
次回は膠原病の予定です。

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投稿者:池上 孝

2009年02月02日

うつ症状の改善をみた4症例


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●20才代男性●
「心療内科からの紹介。
9歳から矯正をはじめ、14歳頃より頭痛。
17歳からうつ症状を訴える。」
まぶしさ、視野の拡大、頭痛、鼻閉、耳鳴り、立ちくらみ、快眠、快便、肩背:腰、膝痛の改善。

初診時より4.2mm挙上

本人曰く、初診時より7割症状改善。

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●30才代女性●
「出産後、うつ症状を発症。」
目のショボショボ感、秋の花粉症の軽減、頭痛、鼻閉、立ちくらみ、動悸、快眠、快便、いらいら、疲れやすい、だるい、怒りっぽいの症状の軽減。

背筋力 76.5kg→79kg

初診時より3.1mm挙上

本人曰く、初診時より症状のほとんど改善。
欲を言えば、腰痛が0.5割残る。

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●50才代女性●
「うつ症状が強く、身体がだるく、いつも横になりたい状態。」
目のショボショボ、鼻閉、手のこわばり、しびれ、つっぱり、足の冷え、腰痛、快眠、快便。
膚がつやつや、すべすべ、髪がサラサラ、抜け毛の減少。
唇の血色がよく、目が澄んでいて、声が若いと言われた。
本人曰く、かがんで雑巾がけが出来る様になり、気力もアップして、行動範囲が3倍になり、初診時より8割の症状改善。

ゾーンクイックによる涙液量の測定で、
右眼19mm、左眼14mmだったのが
右眼22mm、左眼21mmと左右同量に増量。
初診時より3.6mm挙上。

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●60才代女性●
「伴侶を失いうつ状態」
鼻閉、手足のこわばり
膝痛の改善、快眠、快便、味覚、嗅覚、花粉症の改善。
階段の昇り降り、歩きが楽。
乗り物酔い、疲れやすさの改善。
「顔に勢いがある」と言われたそうです。

ゾーンクイックによる涙液量の測定で、
治療前 右眼13mm、左眼16mmが
治療後 右眼24mm、左眼25mm
と、左右同量に増量。

初診時より6.1mm挙上

初診時の症状のほとんどが改善して、今は病院へのボランティアで頑張っておられます。
健康の3大要素は、快食・快眠・快便でありますが、多くの症例において改善を認めています.涙液と唾液は特効薬であり、噛み合わせ治療で増える事実を知っていただきたい。

投稿者:池上 孝