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歯の噛み合わせ

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2009年05月25日

ギックリ腰(急性腰痛症)

ギックリ腰を海外では突然の激痛の為「魔女の一撃」ともいわれていて、その正体は、レントゲン、CT、MRIなどの検査でも異常は見つからず、まさに「魔法」じみた疾患です。
その瞬間「ギクッ」と音がしたとか、激痛のあまり呼吸をするのが辛かったり、救急車で入院のケースもあります。
正式病名は「急性腰痛症」で、これといった治療法は、薬物療法、理学療法、ブロック注射などの、対症療法が主体ですが、仮に長引いても3週間もすれば治癒すると言われています。
前屈みで物を取ろうとしたり、前屈みでくしゃみをした瞬間の「ギクッ」ときたケースが多く、前傾姿勢のまま作業を続けていると腰に負担が掛かり、さらに疲れがたまっていたり、運動不足が重なったり、すると発症する頻度は高まります。
時々、腰を伸ばしたり、ストレッチを行うことは予防に役立ちます。一度かかると再発率も高いと言われています。
歯科的見地から考えると、噛み合わせが悪ければ下顎がズレることで、頚椎、脊椎、ひいては身体全体を歪ませ坐骨神経をも圧迫して、自律神経まで狂わせていると考えられます。
噛み合わせを治すことで、姿勢が変わり、自律神経を正常に働かせ、免疫力を高め、自覚症状を改善させることで健康をも取り戻すことも出来るのです。
この方法は、入院するでなく、手術するでなく、薬も服用しないので副作用もなく、画期的な療法ではないでしょうか?
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投稿者:池上 孝

2009年05月18日

顎の矯正(噛み合わせ治療)

下顎の位置と左右の筋肉のバランスの悪さが、身体の全身的不快症状に関係しているかを知っていますか?
「スプリント」という歯牙色のプラスチックで出来たものを下の歯にはめて、それを調整して約2~3か月で診断を行います。
スプリントを装着して、下の顎が前後左右均等に動くように調整することで、下の顎は自然に身体のバランスのバランスの良い位置にが変わり、ひいては姿勢が変わります。その結果、今迄の体の不調がどこまでどのように改善するかを知る事で診断するものです。
まず、私の診断法で体の不快状態をチェックしておいて、スプリントを食事時以外は装着してもらい、調整後に症状の改善が認められれば、私の診断法を再度行い、初診時との違いを見てもらい、私が診断を付けますが、次に患者さんにスプリントを外してもらいます。
外すことで顎は元の位置に戻り、、姿勢は元の不良姿勢に戻ることで、改善された症状が再び発症すれば、それは間違いなく「噛み合せ」」によるものであり、その症状が患者さん自身に大切であるかどうかを、患者さん自身「診断」をしてもらうのです。
すなわち、顎のズレが自分自身の体にどんな影響を及ぼしていたかを自分自身の身体で知っていただいて、自分に対しての噛み合わせの可否を決めてもらうものです。

投稿者:池上 孝

2009年05月11日

歯の矯正と顎の矯正

一般に「歯の矯正」といえば審美的に、歯並びが悪いために歯を1本1本動かし、歯列を矯正して、歯並びを良くし見た目をきれいにする部分的な歯の矯正を指します。
一方「顎の矯正」とは、歯を1本1本動かすものではなく、下の顎の骨格的な位置を矯正するものであって、結果的に身体の健康の回復を目的とするものです。
言い換えれば、「顎の矯正」は、目線を一歩下がって全体的に見る、身体の矯正なのです。
身体を全体でみると、下の顎の位置、すなわち噛み合わせは、姿勢に大きく関与しているのです。
検査の結果異常は認められず、原因が見つからず、悩み苦しんでいる人々で「ストレス」とか「体質」とか「一生その症状と付き合っていく」とかで諦めかけていたりして次々と、病院でのドクターショッピングしている人。
東洋医学的療法で、整体、鍼灸、カイロ等で施術を施してもある期間、ある程度までは改善するが、完全に治ったとは思えない人、猫背で不快な症状を持ち噛み合わせが悪い人に噛み合わせ治療で自分の身体に正しい顎の位置に変わることで顔貌も姿勢も良くなり、不快症状が改善するということを知っていますか?
歯並びがきれいになっても、体全体の健康は改善されないが、「顎の矯正」は体の歪みを改善して、その結果として、全身的に健康を取り戻し、福相と健康美を得ることを知っていただきたいと思います。

投稿者:池上 孝

2009年05月04日

日本人と猫背

明治持時代までは、膝が曲がって猫背だったら日本人だと思え。
日本の人口の9割近くは農民であり、膝が曲がり猫背だったのは主としてお百姓さんでした。
昼は田畑で作業、夜は囲炉裏のまわりで夜鍋で、いずれも姿勢を低くして、前屈みになる一生送り。
天井の高さ、鴨居の高さが低いと背の高い人は頭を下げ気味になります。栄養学的には、カルシウム不足であった。
現代でも背の高い人などに猫背が目立つのは、最近の若者は、牛乳、小魚、カルシウム分をとらず、清涼飲料水、甘味食品をとりすぎると、骨や歯の成分を溶かしてしまうことや、食べ物のインスタント化が若者の猫背に拍車をかけているのでしょう。
又、日本人の家や家具、備品、車の構造など、背の低かった当時の日本人の標準にして作られている為に、背の高い人は不自由な恰好で、四六時中身をすくめる生活を送っています。日本の生活習慣は、猫背になりやすい環境だと思います。
猫背は背中を曲げることで、胸郭を圧迫することになり、心臓、肺、脈管などは不当に曲がったり、引っ張られたりする事で、血液やリンパ腺の流れが妨げられ、栄養物が全身に行き渡らなくなり、また、組織中にたまっている老廃物を、体外に運び出すことも不可能になります。
また、背骨にぶら下がった状態の胃、腸、肝臓、、すい臓等は、圧迫される為に、体の機能に悪い影響を与えている。
歯が抜けたり、摩耗すると、歯の噛み合わせは深い(奥)位置になる。
その為、頭が前に倒れて、不良姿勢、すなわち猫背になる。
歯の噛み合わせは頭の位置の変化に関わり、首、頚椎を介し(姿勢)猫背を生ず。
正しい姿勢を保つことは、正しい噛み合わせを作ることなのです。
次回はギックリ腰(急性腰痛症)についてです。

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投稿者:池上 孝

2009年05月01日

心肺停止とAED

先日、東京マラソンであるお笑いタレントが心肺停止でAEDにより蘇生し、AEDに対する関心が高まってきています。
私も丁度1年前、20周年瀬戸大橋マラソンで突然の心肺停止に陥り、無意識下においてAEDと救急救命士、外科医師による手助けによって現世に現存させていただいています。
当日、救急救命士外科医師の方々は、ランナーとしての参加であり、日頃から手慣れているとはいえ、それも初対面の人同志が手際よく、一方で心臓マッサージ、一方で人工呼吸と連携プレーで職業のかき根を乗り越えて、一人の人間の救命のために心を一つにして救命していただいたことに対してただ感謝の気持ちでいっぱいであります。
突然の心肺停止は毎年日本のどこかでも、2~3万人起こっており、1日あたりでは約100人の人々に発生しています。
そのうち救命率は5%未満であり、1分経過するごとに約10%減少すると言われています。
心臓の正常なポンプ機能を取り戻すために、AEDによる電気ショック、心臓マッサージと人工呼吸は非常に重要なのです。
AEDは誰にでも使用できるものであり、落ち着いて、音声に従って行えば、簡単にできるものであります。
もしその立場に居合わせたならば、どうぞ勇気を出して救命のために手を差しのべていただきたいと思います。

投稿者:池上 孝