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歯の噛み合わせ

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2009年11月30日

頭痛と噛み合わせ

頭が重い、片側がズキズキ痛む。そんな慢性頭痛に悩んでいる人は全国に300万人もいるといわれています。
一次性頭痛と二次性頭痛があり、一次性頭痛は慢性頭痛のことで日常的に頭が痛くなりますが、脳や血管などに異常はなく、二次性頭痛はクモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎などによる頭の痛みを指します。
90%は一次性頭痛で、多いのは緊張型頭痛と片頭痛。
片頭痛は840万人とも言われて、女性に多く、男性は5人に一人とも言われていて、ストレス、睡眠異常、気候などの原因によって、体内のセロトニンという物質が急激に変化するということが、部屋を暗くして安静にしたり、頭を冷やすと痛みが軽減することもあります。
頭部の血管が拡張して炎症を起こしているために、血行を良くする入浴や運動は逆効果になる。
緊張型頭痛は筋肉のコリやストレスが原因で起こり2200万人とも言われていて、女性に多く、男性の1.5倍多いと言われています。
筋肉の緊張や血流が悪くなると起こりやすいので、動いた方が楽になります。マッサージや入浴、シャワーなどで血流を促し、リラックスすると改善することが多い。
頭痛のタイプによって痛みの質や強さ、症状も人それぞれ違っていて、対処法も違ってきます。
片頭痛と緊張型頭痛を混合した、混合型頭痛もあります。
群発頭痛は働き盛りの人に多く、一定期間続き、いつの間にか消えている事が多い。ざっと、10万人と言われている。運動療法、ストレスをためない、禁酒、喫煙などの生活習慣を改善することで治ることもある。

あなたの頭痛はどのタイプですか?
尚、片頭痛、緊張型頭痛、混合型頭痛に対しては、噛み合わせ治療が効果的であると考えています。一度試してみてはいかがですか?

次回は原因不明の症状(不定愁訴)と噛み合わせについてです。

投稿者:池上 孝

2009年11月24日

3人に一人は頭痛持ち

頭痛だけが主な症状のものは、「一次性頭痛」といいCT、MRIなどの脳画像検査では異常を認められません。
最も多いのが緊張型頭痛で、「頭が締め付けられる」「ズーンと重い」後頭部を中心に頭全体が痛くなり、筋肉の緊張や収縮が原因で起こりますが、肩の凝りを伴っていて継続的に痛みます。
次に多いのが片頭痛(頭の片側がズキンズキンと脈打って痛む。)左右いずれかの頭に痛みが偏在しますが、両側性のこともあります。
痛みは拍動性のことが多く、吐き気、おう吐と伴い、光、もしくは音に過敏です。
眼前にチカチカ光るものが現われる視覚異常(内輝暗点)は特徴的な前触れ。
片頭痛は収縮した血管が拡張したときに起こるために、血管収縮薬のトリプタン系薬剤が特効薬として投薬されています。
片頭痛の女性はエストロゲンの分泌が低下傾向にあり、片頭痛もちの女性は片頭痛を起こさない女性人比べて、乳がんになるリスクが26%と小さいと報告もあります。
しかし、片頭痛は若年者でも高齢者の女性を乳がんから守る効果があるようです。
脳腫瘍、脳血管障害(クモ膜下出血など)髄膜炎などが原因で起こる頭痛(二次性頭痛)は我慢していると命にかかわることもあり、早期に専門医を受診することが大切です。

次回は「頭痛と噛み合わせ」についてです。

投稿者:池上 孝

2009年11月16日

「眠り」も生活習慣病? そのⅢ

「高血圧と眠りについて」

高血圧の人に、なぜ眠れない人が多いのか、原因はよくわかっていませんが、睡眠時無呼吸症候群を伴いやすいことや、薬の副作用あるいは、日中のストレスが強いために、同じストレスで眠りが妨げられていることなどが考えられます。
眠りは夜、あるいは翌日の血圧に大きな影響を及ぼしているのです。
血圧の調節には、交感神経が深く関係していて、夜眠っている間は交感神経は活動を休め、血圧は低くなるように調整されていますが、夜眠れないと、交感神経が高ぶったままになってしまうために、夜の血圧が下がらないだけでなく、朝や翌日の血圧まで高くなってしまうことが分かっています。
実際に睡眠時間の短い入眠困難(寝付きが悪い)、中途覚醒(夜中に目が覚める)のある人はその後、数年の間に高血圧になる割合が高いという報告もあります。
そして夜、血圧の下がらない人や、早朝の血圧が高い人には、高血圧の合併症である心筋梗塞や脳卒中が多いということも分かっています。
眠れないこと、それによって生じる昼間の眠気や疲れにより、ストレスを感じることは、血圧にとって大敵であり、眠れないこと自体が高血圧の治療の妨げになっている可能性もあると言われています。
高血圧の90%以上は本態性高血圧と言われていて、原因は不明ですが、首・肩のコリが大きく関係しているとも言われています。
咬合治療により、眠りに関係するメラトニンが増加することで眠りのパターンが改善されることと、首肩コリの緩和することで血圧も下がった症例もあります。

次回は「3人に1人は頭痛持ち」です。

投稿者:池上 孝

2009年11月09日

「眠り」も生活習慣病? そのⅡ

「糖尿病と眠りについて」

糖尿病の人のおよそ3~4人に1人が「床に就いてから寝付けない」「夜中や早朝に目が覚めて、その後眠れない」「よく眠った感じがしない」といったことで悩んでいます。
又のどの渇きがあって、夜トイレに行くことが多くなり、これらが眠りを妨げていることがあります。
痛みやしびれなどの神経症状があると、眠れない原因ともなります。
一方、眠りの状態が、血糖のコントロールに悪影響を与える可能性もあります。
睡眠時間が短くなると、インスリンの働きを悪くするホルモンの分泌が多くなり、健康人でも強制的に睡眠時間を短くすると血糖値が高くなります。
また不眠症のある糖尿病の人に睡眠薬を使用することで、血糖コントロールが良くなったという報告もあります。
不眠は糖尿病治療の妨げになっているという可能性もあるのです。

次回は、そのⅢ「高血圧と眠りについて」です。

投稿者:池上 孝

2009年11月02日

「眠り」も生活習慣病? そのⅠ

理想的な睡眠時間は一般的に1日8時間と言われていますが、医学的な根拠は何もありません。
睡眠時間は個人差があり、5時間で十分な人もいれば8時間以上必要な人もいるのです。
平均的な睡眠時間は、年齢とともに短くなりますが、日中眠気がなく、きちんと活動していくのに十分な睡眠時間であれば神経質になる必要はないと思います。
睡眠が不十分であれば、翌日の疲れや、精神的ストレスや、内臓や体全体の代謝にもストレスがたまる事で、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の引き金になると考えられます。
だから睡眠も食事や運動と同じように心や体に様々な影響を与える重要な生活習慣の一つなのです。

よい睡眠をとるためには、毎朝同じ時間に起きることで、睡眠のリズムが作られ、次第に早く寝つけるようになります。だから、早寝よりも早起きが大切なのです。
また、朝の光を浴びることで体内時計のスイッチをオンにすることが大切です。
昼寝をする場合は、夜の睡眠に悪い影響を与えないために、午後3時までの間に15~30分とるのがよいと言われています。

次回は、そのⅡ「糖尿病と眠りについて」です。

投稿者:池上 孝