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歯の噛み合わせ

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2009年12月28日

なぜ義歯安定剤?

なぜあなたの入れ歯は合わないのでしょうか?
入れ歯は合わなくて当たり前なのでしょうか?
何度も入れ歯が合わなくて作り変えていませんか?
歯茎がやせて、入れ歯が外れやすくて、痛くて噛めなくて人前でしゃべれない、歌えない、入れ歯にしてから顔にしわが出来て老け顔になった。
解決(解消)するために、義歯安定剤に救いを求めていませんか?
ところが、患者さんが使う義歯安定剤も軟らかくて弾力があり、一定の厚さを保つ事が出来にくく、不均等な場合が多いため、顎の骨に圧力が平均的に加わらず、厚い部分に強い圧力が加わり、そのまま長期間使用することで、顎の骨の吸収が加速することに繋がり、逆に入れ歯の不適に繋がっているのです。
我々プロが使用するものは、均等な厚さを保つことで、一定・顎の骨にも圧力を平均的に加わる様に操作することで入れ歯を適合させることが出来るのです。
  でも、これは義歯を作るための前段階の状態で、次いで噛み合わせ治療を取り入れ、より安定した入れ歯を作ることで、口の中によく適合して、痛くなくピッタリ合えば、よく噛めてカラオケ等で歌っても外れませんし、頬のしわもとれて老けるどころか若返り期待できます。もちろん義歯安定剤は不要です。

今年も当サイトにご訪問いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

投稿者:池上 孝

2009年12月21日

義歯安定剤と認知機能障害

義歯安定剤を過剰に使用することは安定剤に含まれる亜鉛成分によって血中の亜鉛濃度が上昇して認知機能障害などの神経障害の症状が発現するとの報告があります。
血液検査の結果から、亜鉛過剰症、銅欠乏症と診断されています。

血中の亜鉛濃度と銅濃度のバランスが神経系統に与える影響は大きく、一方の濃度が大きく上昇するともう一方は下降する。
亜鉛を含む義歯安定剤のチューブを週に2本以上使用する場合、中止すて銅のサプリメントを摂取により、神経障害の改善がみられた。
又、銅のサプリメントを摂取しながら義歯安定剤の使用を続けると血中の銅濃度は正常値に回復したが、亜鉛濃度は高いままで症状の改善はしなかった。
亜鉛欠乏症の症状は皮膚炎と味覚障害があり、サプリメントの応用が有効と言われています。
銅の欠乏症症状は、神経障害、鉄投与に反応しない貧血、白血球減少などがみられるそうです。

成人の1日あたりの亜鉛摂取量は男性で9mg、女性で7mg。上限量は男女とも30mgとされています。
1日あたりの義歯安定剤の使用量は1~1.5gと考えてみると、摂取量の上限を上回ることも想定されます。
義歯安定剤がそのまま生体に摂取されるわけではないのですが、長期間にわたる過剰な使用には注意が必要です。
解決策は義歯安定剤を必要としない入れ歯、すなわち噛み合わせを考慮した入れ歯です。
次回は「なぜ義歯安定剤」です。

投稿者:池上 孝

2009年12月14日

違和感と噛み合わせ

噛み合わせの違和感を感じ、全身の不快感でもある、けいれんやしびれ等の不定愁訴を伴い、医科に何度も受診してもよくならず、歯科で歯を削られてかえって悪化しているケースもあると思います。
原因は分かっていませんが、大脳が過敏化したのではないか、との考えもあります。
通常噛み合わせの違和感は神経が調整する許容範囲内にとどまっており、数日で消えていくケースが多いと思います。
しかし、気分が落ち込んだりすることで大脳の神経が過敏化すると噛み合わせの位置が定まらず、顎の筋肉が疲労して違和感が増え悪循循環に陥っていると考えられます。
咬合紙を噛ませて下顎を前後、左右に動かせて(限界運動)強く当たる所を調整して、口の中だけを治療しても良い結果が得られなかった時、歯はいったん削ると元に戻らないので、元に戻せる治療を優先するべきです。
下顎は顎の関節を介して筋肉や靭帯で頭に固定されぶら下がっています。この筋肉は頭や首肩、背中までくっついていますね。
噛み合わせがずれると首や頭部、咀嚼筋肉の収縮のバランスが崩れ、頭蓋骨が歪み、背筋がずれると重心もずれてきますね。
重心のバランスがとれないと、周りの筋肉や神経は無理をしながらも補正しようとします
それが長時間、長期間続けば、障害となって症状が現れてきますが、体力のある人は許容範囲内でおさまっていても体力のない人には様々な症状が全身に症状の原因と考えられます。
姿勢や骨格の歪みが生じることで、筋肉のこり、血液、リンパの流れ、自律神経などの全身に悪影響を及ぼしていると考えられます。
スプリントはアゴを正しい場所に位置づけるための装置で一定期間生活に支障のない範囲で口の中へ装着して、あくまで診断するものです。

次回は、「義歯安定剤と認知機能障害」についてです。

投稿者:池上 孝

2009年12月07日

原因不明の症状(不定愁訴)と顎関節症

原因不明の不定愁訴、顎関節症と言われ悩んでいる人は多いと思います。
噛み合わせの顎の位置が不安定で定まらず、顎の筋肉にも異常を感じて不定愁訴を訴えて、何度も受診してもよくならなくて、噛合調整と称して歯を削られてかえって悪化しているケースもあるかと思います。
噛み合わせ治療により、顎の症状はもちろんのこと、姿勢が良くなり、不定愁訴の改善を見ることを体感してみてください。
全身を診ないで、口の中の治療だけで顎関節症の治療は考えられないと思うのは私だけでしょうか?
実際に症状が改善したという事実があってもエビデンスがないと医療従事者は言います。
又、エビデンスを重視するあまりに、視野が狭くなり、また全身を見過ごされていることも多分に考えられます。
広い知識を身に付けるために、これからは他の分野の医療従事者との連携がは避けて通れません。
これからは、症状だけをみるのではなく、症状が出るにいたった原因をと経過を追求していくために
時間を割いてでも患者の思いを対談を通じてよく理解しあい、答えを見つけ出すことも治癒へと繫がる重要なプロセスでしょう。

次回は違和感と噛み合わせについてです。

投稿者:池上 孝