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歯の噛み合わせ

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2010年01月25日

うつ病と噛み合わせ

うつ病などの気分障害の患者数は、90万人にも上ると言われていて、この6年間で倍増していて、世界で4番目に多いのです。
症状は「こころ」と「からだ」に現れて、不眠、食欲低下、強い疲労感、最近では頭痛、便秘等、「からだ」に症状が出やすい人が増加していて、検査をしても異常が見つからないことが多く、自分が病気であるという認識を持ちにくく、性格が真面目な人が多く、症状が重い人ほど、自分を怠け者だと責めてしまい、自分を追い込む。
うつ病は1つの原因ではなく、人間関係のトラブルや親しい人の死という環境要因、疲労や病気等の身体的要因、遺伝的要因等が加わった複合的に発症すると考えられています。
前頭葉の機能低下、すなわち気分や意欲、記憶等に関係するセロトニン、ノルアドレナリンという神経伝達物質の量が減少しているといわれています。
心理療法(精神療法)は患者の悩みを聞いて助言する、休養をとる、家族・職場の人に理解と協力を求める、薬物療法、副作用の少ない抗うつ剤を投与されるが、4週目に3割、16週間で5割が中断して、変調に気付いても4人に3人は受診しないとの報告もあるそうです。
噛み合わせ治療により、前頭葉の機能抗進により、セロトニン、ノルアドレナリンの量が増加しているとの報告もあり、うつ病にも有効の可能性があります。
次回は、噛み合わせ治療によりうつ病の改善症例を提示します。

投稿者:池上 孝

2010年01月18日

口腔扁平苔癬(oral lichen planus)2

一例を提示します。

83歳 女性
‐症状‐
扁平苔癬で、薬物療法を行うも変化なし。
某総合病院で薬物療法も奏効せずに、口腔粘膜のびらん、出血、股関節痛、膝痛、ドライアイ、慢性疲労、ノドの違和感、便秘、首・肩こり、杖をついての歩行。
‐診断‐
総義歯の低位咬合による義歯不適合による起因する不定愁訴と考え、咬合治療後、症状の改善を認めた症例です。





約6mmの咬合を拳上することで頭の位置が変わり、姿勢が変わってきたことにより、背骨の曲がりの改善されて、自律神経が調整され免疫系、ホルモン系の働きが改善されたことで、症状の改善を見たと現在は考えています。
次回は、うつ病と噛み合わせについてです。

投稿者:池上 孝

2010年01月11日

口腔扁平苔癬(oral lichen planus)

皮膚と口腔粘膜における慢性の角化異常を伴う炎症性のひとつ。

 原因 
原因は不明とされていますが、細菌やウィルスによる感染、薬物、歯科用金属アレルギー、ストレスなどが考えられていますが、促進因子として、口腔内刺激および喫煙などが関与するといわれています。
C型肝炎に罹患している割合が高いとも言われています。

 発生頻度
口腔粘膜における罹患率は0.02%~0.22%といわれています。40~50歳代がピークになり、10歳以下にはないとされています。男性より女性に多く見られます。

 発生部位
80%~90%が頬粘膜で、とくに歯列咬合面に相当する頬粘膜に認められ、時に舌、口唇(特に下唇)、口蓋、歯肉にも認められます。

 臨床症状
疼痛がもっとも多く、次いで口腔の荒れ、出血、不快感、灼熱感、味覚異常を訴えます。
口腔粘膜では、幅1~2㎜ぐらいの乳白色細かいレース状や網目状の白斑として現れ、定型的なものは両側性粘膜に見られますが、この網状模様は日時の経過とともに赤みを帯びたりその形状を変え、接触により出血しやすく痛みができます。
病変は左右対称に生じることが多い。
慢性経過をとり、1~10年程度のものが多く、非常に長いのが特徴です。
口腔粘膜にできるものは稀に癌化することがあり、癌化率は5~15%と考えられていますが、日板症との鑑別が必要です。

 治療
副腎皮質ホルモン口腔用軟膏の塗布やビタミンA製剤の使用が有効ですが、副作用が強く、休薬すると再発することも多い。
病変が小さい場合は、切除やレーザーによる治療も試みられていますが、一度良くなっても再発を繰り返す慢性疾患で虫歯や義歯の不適合などは症状を悪化させるため、歯科を受診して口腔内環境を良好に保つことも大切です。

次回は、一症例を提示します。

投稿者:池上 孝

2010年01月04日

老け顔とアンチエイジング

老化は20歳位から始まっています。
顔の皮膚は日光をたくさん浴びているので、ホクロとかシミができやすくなり、弾性線維が老化してきて、しわやたるみも出てきます。
さらに顔を見ていくと、あちこちの筋肉のついているところ、靭帯のついているようなところ。つまり、刺激を受けるようなところの骨が、老化現象で逆に増殖し、余計な骨が出っ張ってきます。
さらに年をとってくると噛む力も弱くなったり、歯がなくなると、骨は逆に虚弱になり、頬がたるみ、口角が下がり、小鼻の脇から下に向かう従じわも深くなり、いわゆる「ふけ顔」になります。
また歯がなくなると、唇の周辺の筋肉が奥の方へ引っ込むために、げっそりとした感じになり、それによって容貌も一変して老け顔になります。
年をとると眉の中央が抜け落ちて、周辺に寄っていくために全体がハの字形になります。
原因は皮膚の場所による、ホルモンの感受性が若い時とは違う為と考えられています。
その他、白髪が増え眉や鼻毛や耳毛が長くなり、眼も水晶体が硬くなれば老眼になり、白濁すれば白内障にもなります。
口でも唾液の分泌が少なくなり、口臭がひどくなります。
声ですら老人の声になってしまいますが、これらは全て年のせいで片付けられているのが現状です。
だれにでも平等にやってくるものですから受け入れて付き合っていけば、「味がある」「シブイ」という大人の顔という表現もあり、社会的人間的成熟度を示すものと言われていますが、歯科の噛み合わせ治療により、頬のたるみや小鼻の脇の縦じわを改善し、口角が上がり、見た目が若々しくなるほか、唾液の分泌を促す効果等でアンチエイジングの1つの方法として考えてみてはいかがでしょうか。
以下、症例を提示します。初診時と治療後の違いを見比べてみてください。

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         初診時                   治療後

投稿者:池上 孝