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歯の噛み合わせ

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2011年03月28日

ロコモティシンドロームの改善には噛み合わせ治療が有効

ロコモティシンドローム(運動器症候群)とは、運動器の機能の低下が起こり、将来、要介護や寝たきりに繋がる危険性を持った状態を示すもので、加齢と共に膝や脊椎の関節、筋肉などの運動器に障害が現れ、「骨粗鬆症」「変形性関節症」「脊椎管狭窄症」の診断名で、日本でも40歳以上の人で、約4700万人もの人が悩んでいると言われています。
中年期では筋肉の衰え、バランス力とも20代の頃より大幅に低下して、自覚症状がなくても40代~50代でも骨や関節や筋肉の機能も低下しているのです。
運動器は脳から脊髄、神経、関節、骨、筋肉など全て連携しているので、病気だけを治療すれば良いというものではないのです。
運動器のどこかに障害が出ると、年齢が高くなればなる程、回復は難しくなります。
変形性膝関節症の人は、そうでない人に比べて軽度認知障害になる危険性が1.8倍高いデータもあります。
運動器の低下が認知症、ひいては寝たきり、要介護に繋がる恐れもあります。
治療法は、人間の体は使わないと筋肉や骨は委縮する為に運動器を鍛えるトレーニングを行い、カルシウム不足は「骨粗鬆症」に繋がり、肥満も骨や関節に負担をかえる為に、食事指導が行われているのが現状です。

私が思うに、ロコモティシンドロームの人々の姿勢に注目してみて下さい。
横から見ると多くは猫背であり、前から見ると左右どちらかに傾いていて身体は歪んで、前傾姿勢が多く、バランスも悪く一寸した事でバランスを失いけつまずいて骨折、ねんざ等に繋がっていると考えられます。
その姿勢は頭の位置によって決まり、頭の位置は下の顎の歯の噛み合わせによって決まるのです。
ほとんど噛み合わせが低くて、下の顎は後方へ引けて頭は前方に傾いて、前傾姿勢、猫背になっているのです。
だからいくら姿勢を正しても一時的には可能でも、それを持続する事は苦痛で不可能ですね。
頭の位置を決めているのが噛み合わせなのです。
噛み合わせ治療こそが姿勢を改善する事ができるただ一つの方法なのです。

投稿者:池上 孝

2011年03月01日

スプリントは診断する為のもの

顎関節症の為に、現在歯科で、スプリントを作ってもらい、夜間のみ装着を指示されて、うやむやの内に途中で中止した方も多いと思います。
しかも装着して顎関節症状の経過のみを追求されていませんか?
朝、その装置を外した時に噛む位置が違っている事に気付いた方もおられると思います。
装置をつけている夜間は、下の顎は良い位置に動き、朝、装置を外すことで元の悪い位置に戻り、これを毎日繰り返す事で骨の吸収等が起こり口が閉じられなくなる事も考えられるのです。
正にスプリントを装着している、その下の顎の位置こそが、顎関節を含む全身の症状が軽減される位置なのです。
だからその位置で噛める様に噛み合わせ治療する事で健康の回復を図る事が出来るのです。

私の考えは、診断は短期間ので行う為に、全日装着してもらうのです。
食事時以外は昼夜装着してその間に、身体全体(全身)での、症状改善の変化を追求して自分自身で体感してもらって、診断するのです。
装着する事でしゃべりにくい等の違和感は誰にでもありますが、そこを通り越さなければ明かりは見えないのです。
装着しても何の変化も認められなければ、それは噛み合わせに関係ない可能性があり、早期に患者さんに伝える事が出来るのです。
夜間のみの装着で長期間に及び効果が認められない時は、現在使用しているスプリントは考えるべきだと思います。
スプリントは診断の為に装着するものです。

投稿者:池上 孝