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歯の噛み合わせ

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2008年04月28日

人命を救うAED(自動体外式除細動器)

この世の中に生命が誕生し、何より尊い命・・・
“突然の心停止”を考えた事がありますか?
日本でも毎年2~3万人の人々が、1日では約100人の方に、心停止が発生しているのです。
そのうち救命率は5%未満で、1分経過するごとに、10%減少すると言われています。
突然の心停止により、血液を全身に送り出すポンプの役目が出来なくなり、数分以内に死に至ります。
心臓マッサージ(胸骨圧迫)と人工呼吸だけでは正常な心臓の機能に戻す事は難しいのです。
心停止から5分以内にAEDを用いて電気ショックを与える事で、救命率は高くなるのです。
公共施設等、少しでも多くの施設に設置する事で、心停止が発生した時に、早く処置を行う事が出来て、命を救う可能性が高まります。
心停止は他人事と思わず、誰にでも、いつでも、どこにでも起こる可能性がある事を知って頂き、命を救うAEDの重要性を知って頂きたいと思います。

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投稿者:池上 孝

2008年04月28日

スプリントで診断

初診時の身体の症状を、私の東洋医学時診断法、多数個の診断法で検査しておきます。
スプリントを装着して、下の顎が前後左右に抵抗なく動く様に調整を重ねます。
装着後、身体の変化を認めたとしても、それは“噛み合わせ”によるものではなく、“たまたま”改善されたものと認識して頂きます。
早期に短時間で診断したい為に、可能性のないものをいつまでも長引かせたくなく、1日24時間、食事時以外は装着してもらいます。
何回か調整後、初診時と同じ検査を行い、その結果を基に噛み合わせ治療が有効か否かまず私が診断致します。
次にスプリントを外し、元の噛み合わせ状態に戻す事で、改善された症状が再現されてその症状が患者さんに対して絶対必要かどうか診断してもらいます。
1回で判断が出来なければ、3回まで反復してもらいますが、それでも診断がつかなければ、噛み合わせ治療は無効であろう。
その後、続けてスプリントの使用は顎が閉じられない危険性もありますから、スプリントは短期間で行う診断の為のものです。
今でも、噛み合わせの診断は医師が機械等によって行われているケースもあると思いますが、私は、スプリントを用いて患者自身が行うものであると私は考えます。
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投稿者:池上 孝

2008年04月21日

セロトニンとうつと頭痛(PMS症候群)

嬉しい事があると、ドーパミンが増え、喜び、興奮します。
嫌な事が起きている時、ノルアドレナリンが増え、不快になります。
そんな心の高まりを鎮め「ホッと」落ち着かせて、安らぐ気持ちを作り出すのが「セロトニン」です。
セロトニンは分泌を増す事で、ノルアドレナリンの不快を抑えてくれます。
出過ぎているノルアドレナリンの量を減らす働きある為、ストレスが溜まっている時に、くつろいでいると、「あ゛~ッ」と強く癒されるのはセロトニンが増え、高まっていたノルアドレナリンが一気に減らされるためです。
又、セロトニンは出過ぎたドーパミンを減らす働きを持っています。
外国へ旅行した時に、起こる時差ボケ。これを治すのは、メラトニンと呼ばれるホルモンです。
実はメラトニンは、セロトニンから出来ています。
セロトニン不足、セロトニン神経がしっかりしている限りは、不安が不安として意識されず、恐怖も感じられない。
ところが、傷害されると、不安や恐怖を克服させるものがない。
この為、他人では考えられない様な、ちょっとした苦しみや失敗で、自殺したりする様になる。
感情にブレーキがかからず、快楽行為が止められなくなるのです。
セロトニンの原料は「トリプトファン」という必須アミノ酸です。
このトリプトファンがほうせん核に入らない限り、セロトニンは生まれません。
トリプトファンは人間の体内で作られないので、食物から摂るしかありません。
また、トリプトファンだけでは「セロトニン」にならず、必ず「ビタミンB6」が必要です。
トリプトファンは肉類に多く含まれており、しかも満腹感はセロトニンによって感じる為、
「お肉を摂らずにダイエットは…」は、実は間違いないのです。
セロトニン合成能は男性の約52%である。という指摘もあります。
セロトニンは頭痛、うつ(PMS)の患者さんに有効です。
又、噛み合わせ治療により、メラトニンが3倍に増えているとの報告もあります。私の患者さんで改善された人々もあって、噛み合わせとの関係はありそうですね。

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投稿者:池上 孝

2008年04月21日

瀬戸大橋マラソンとAED

世間一般では人生には2つの坂があると言われています。
一つは上り坂、二つは下り坂、もう一つあってはならない三つ目の坂、それが
“まさかの坂”の坂であり、その坂を自分自身で一度越える体験をしました。その内容を把握した時に、事の重大さを知り、驚きました。
 マラソン12km地点で多くのランナーの目の前で突然、心肺停止状態で転倒したそうです。幸運に恵まれ、ランナーによる人工呼吸、心臓マッサージを受けていたらしく、そこにたまたま(偶然)AEDを設けたレスキュー車が居合わせて、これらの人々により、一命を取り止めて頂きました。
 もし、近くに人も居なくて、AEDがなかったら、今の自分はこの世に存在していないのです。
 最近、AEDが公共施設に設置付けられる様になった事は喜ばしい事ですね。
一方、2ヶ月前に他界した娘が“父さん、まだここに来るにはもう少し早すぎるよ”と来世から現世へ後押ししてくれたのでしょう。
人間誰でも人生の終着点はすでに決められていますが、それを知るよしもありません。
今回も(私にとっては二回目)幸いにして、来世から現世に戻る事が出来たのは、私自身が何か、世の為、人の為に役立つようにとの(神の)よき、はからいと思い、私の出来る“歯の噛み合わせ治療”を通して現代医学で「異常ナシ」と言われ、もがき苦しみ、どこかに助けを求めてさまよい歩いて、今まさに藁をも掴みたい思いで、私との出会いを求めている方々に、手を差し伸べる事が出来ればと思っています。

投稿者:池上 孝

2008年04月21日

第2回医科歯科連携 噛み合わせセミナーのお礼

後楽シーズンであり、晴天に恵まれ、貴重な時間帯にもかかわらず、約200人の方々に参加して頂き、ありがとうございました。
講演での時間がオーバーした為に、後半では少しでも多くの症例を見て頂きたいとの思いから、早口になり、理解しにくかった事と思います。
予定では講演と講演の間に少しストレッチを取り入れ、指導してみようと思っていたのですが、実現出来ませんでした。
今回は私個人でしかも短時間で立ち上げたものでもっと時間を掛けて計画出来れば良かったと反省しています。
次回どなたか主催して下されば…との思いです。
『たかが“噛み合わせ”、されど“噛み合わせ”』
本当に有難うございました。
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投稿者:池上 孝

2008年04月14日

スプリントの調整

各人の症状のある部分を指で刺激しておいて、大体の下顎の位置、高さをO-リングテストを用いて決めてスプリントを製作し、装着します。
下の顎が前後、左右自由に動く様に調整を繰り返します。
歯の歯根膜線維はμ(ミクロン)単位(薄紙程)で高さを感じる、すごい感覚受容器なのです。
術者が下顎位置を誘導するのではなく、患者さん自身、どの歯の、どこの位置で高いか、低いか認識出来るので指示してくれます。
その患者さんの指示に従って、調整するだけなのです。
ほとんどの人々は歯がすり減ったり、歯を失った為に、下の顎は低くなり、後方へ押しやられた結果、重い頭は前方へ傾斜し、人間は二足歩行の為、バランスを取ろうと背骨を曲げて猫背になっていると考えてみて下さい。
多くの人々の下の顎は後方に移動しておりますが、下の顎は前方に出たがっているのです。スプリントを用いて、噛み合わせを高くする事で、顎は自由に動く様になり、それを調整すると、ほとんどの人の顎は前方に移動してくると言っても過言ではないと思います。
各人で自覚してみて下さい。
顎の位置は術者が決めるのではなく、患者さん自身が決めてくれます。

投稿者:池上 孝

2008年04月07日

スプリント療法

私のスプリントは俗に言う“マウスピース”の様なもので、硬いアクリルレジンで出来ています。
下顎(アゴ)の歯全体にかぶせて一時的に装着するものです。
そのスプリントは可撤性(式)で、しかも取り外す事も出来ます。
スプリントは下顎の位置を安定させるもので、均等な歯との接触を出来る様に調整する事で、それに関係(連)している筋肉等を弛緩させ、顎関節症(がくかんせつしょう)を始め、各身体症状の抑制、緩和する事が出来ます。
しかしスプリントを付けたり、外したりと長期的にわたると噛み合わせが狂い、元に戻らない事も起こりますから、絶対に避けるべきです。
短期間で診断する為に、食事時間以外は一日中装着してもらい、調整を繰り返す事で、緩和の症状はたまたま改善されたと認識して頂き、私の行う各種検査の結果で、まず私自身が診断します。
次にスプリントを外して元の噛み合わせに戻す事で、その改善された症状が再現されれば、間違いなく、噛み合わせが原因ですね。
その改善された症状が、各人にとって大切かどうか、患者さん自身に診断して頂いてはじめて、治療に移行します。

投稿者:池上 孝