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歯の噛み合わせ

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2008年10月27日

むずむず脚症候群 (Restless Legs Syndrome)

じっと座っている、横になっている時に脚が「むずむず」「かゆい」「ほてる」「虫が這うよう」「ぴりぴり」「じんじん」するという不快感、異常な感覚が起こったり、「脚を動かしたい」という欲求が現われるもので、歩いたり、脚を曲げたり、伸ばす、ことで一時的には楽になるが、運動を中止すると、再び症状が現れて、動かさずにはいられなくなります。
筋肉や皮膚の病気ではなく、中枢神経の障害によって起こるとも言われています。
脳内の神経伝達物質(神経間の情報伝達に大きな役割を果たす物質)の一つであるドーパミンの機能低下による運動障害の一つと考えられる説が有効です。
我が国でも人口の3~4%、約200万人の人が苦しんでいると推定されています。
小児にも見られますが、40歳以上の中高年、特に女性に多いとも言われています。
又、不眠症の10人に1人の割合で、いるといわれています。80%は原因不明ですが、妊娠中、鉄欠乏性貧血、ビタミンB欠乏慢性腎不全(透析中)胃切除後、うっ血性心不全、間接リウマチ、多発性神経染、脊髄疾患、パーキンソン病、また一部の抗うつ薬、カフェインなどが誘因と言われています。
夕方から夜間に現れることが多く、「入眠障害」「中途覚醒」「熟眠障害」などの睡眠妨害の原因となります。
自然に治る可能性は少なく、一時的に症状が軽くなっても再発し、所々に悪化する傾向にあります。
又、症状が進行すると思い睡眠障害やストレスから「うつ病」を招くこともあります。
まだ一般人だけでなく、専門医以外の医師でもあまり知られていなくて、多くの人が適切な治療を受けられず苦しんでいると考えられます。
噛み合わせと関係を私なりに考えてみると、姿勢の是正、自律神経の調節によるホメオスターシス機能の改善により、メラトニンの増加による睡眠の改善、ドーパミン、セロトニンの増量?により、何らかに影響を及ぼすのではないでしょうか?
これから症例を積み重ねてみたいと思います。

投稿者:池上 孝

2008年10月20日

病気の治療法

病気の治療法には病気の原因を取り除く、「原因療法」と、病気によって生じた不快な症状を和らげる、「対症療法」と、元々存在するものが不足したり、無くなった時それを補充する「補充療法」があります。
原因療法は中々難しく、多くは対症療法か補充療法が行われています。
対症療法の対象となるものは、耐えがたい多くの臓器の痛みであり、続いて、熱、下痢、便秘、咳、痰等です。対症療法は症状を抑えるだけで、元の病気に対して悪影響がなければ問題はないのですが
その症状を抑えると、かえって元の病気が悪くなる場合があります。
例えば、発熱、下痢、咳などはウィルスや細菌の侵入に反応して、それらの病原体を排除しようとする、生体の、正常で重要な防御反応の1つなのです。
その症状を抑えることは、感染症などの原因の排除を遅らせてしまいます。
だから元の病気が悪化しなくて、副作用の方が効果をしのぐことのないように、最小限にする必要があります。
薬も同じものを飲み続けると、その効果は次第に弱まると、量を増やしたり、より強い薬に替えると、副作用も大きくなります。
その影響で、今まで不調でなかった他の臓器に、不調が発生することも多く、原因療法を行うにも症状の原因、疾患の進行程度、患者の全身状態を考えると対症療法も並行して行うことが多いようです。
これらの療法は、薬の服用がほとんどですね!
では、噛み合わせは何の療法・・・?
症状に対して間接的に働きかける「原因療法」でもあり、「対症療法」でもあり、「補充療法」でもあり、全ての療法に対応していると考えられるのではないでしょうか!

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投稿者:池上 孝

2008年10月14日

耳症状と噛み合わせ(耳鳴、難聴、耳閉感)

耳症状は顎関節症に伴って表れることが多く、顎関節は下顎骨頭と側頭骨のクッションの役目の関節円板を介して耳と接しています。
聴覚器は顎関節の近くにあり、もし顎関節に異常が起これば聴覚にも影響が及ぶと考えられます。
音波は耳介で集められ外耳道に進み、音波による圧振動を鼓膜に生じて、鼓膜の振動は三つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)を介して、振動を増幅し、耳小骨筋によって適度な音の強さにします。この筋が硬直して機能に異常を生じて耳症状が生じると考えられます。
噛み合わせが悪く、かみ癖があれば顎関節に一方的に負担が掛かり、その刺激から耳症状が起こる可能性があります。
耳鼻科での検査で「異常ナシ」で噛み合わせに起因するものであれば、スプリントを用いての噛み合わせ治療によって、下顎の動きが均等になる様に調整することで、下顎位が是正され、筋の硬直が緩解されて、耳症状の改善、消失するものと考えられいます。
すべての症状もそうですが、患者さん自身、少々楽になった位では変化なしと感じます。
症状が皆無(0)になって初めて、治療したと感じるものですが、この方法はスプリントを外した時、すなわち、元の状態に戻った時に症状が悪化していれば初めて症状の変化を自覚するものです。
又、テレビ等のボリュームの数値によって症状の変化を知る事も可能なのです。
一時的にスプリントを用いて下顎の位置が変わり、耳症状の変化を自分自身で噛み合わせに関係しているかどうか診断する事が可能なのです。

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投稿者:池上 孝

2008年10月06日

パニック障害

突然「胸がドキドキして、胸がしめつけられて、息が出来なく、このまま死ぬのではないか」という強い、不安や激しい発作に襲われるパニック障害。
我が国では、100人のうち3人はかかる可能性のある病気といわれ、決してめずらしくなく、発作的に様々な身体の症状が起こる病気です。
パニック障害自体は命にかかわる病気ではなく、慢性化することはありません。
正しい診断もつかず、適切な治療を受けられないまま、苦しんでいる人がたくさんいます。
患者の半数以上がうつ病を併発しており、不安や恐怖をアルコールで、紛らわす為に、アルコール依存症になりやすい。
原因は神経細胞間の情報を伝える神経伝達物質(ノルアドレナリン)や、それを受けとめる受容体の機能(セロトニン)の異常が関係していると言われています。
又、偏食や過労、ストレスなどが体内ホルモンの乱れを、招いていると言われています。
治療法として、薬物療法、自律神経訓練法、食生活の改善、運動療法が行われています。
私が考えるに、
噛み合わせ不良により姿勢の歪みで、身体が傾くと、筋肉が緊張されて、身体を支える為に、血行障害や神経を圧迫することで、慢性的な筋緊張というストレスから自律神経のバランスを崩していると考えます。
噛み合わせ治療により、血行障害や神経圧迫を解消させ、筋の過緊張、ストレスからも解放され自律神経のバランスを整える事が出来て、神経伝達物質や受容体の機能異常が改善される事で精神的な安定が得られる可能性があると思いますが・・・。

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投稿者:池上 孝