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歯の噛み合わせ

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2008年09月29日

自然治癒力

自然治癒力とは、生体が本来もつ防御、免疫機構などによって自らの身体を修復する機能を神様から与えられていて、生物体のもつ重要な性質の一つであり、生物内部の諸器官が外部の環境因子である、気温や湿度等の変化や肉体的変化(姿勢、運動)に関わらず、生体の状態を一定に保ち、誰の身体にもある「恒常性維持能」のことで、この働きを生物学では「ホメオスタシス」と言います。
この働きを生物学では「ホメオスターシス」とも言います。
恒常性は神経系と免疫系、そして内分泌と、はあたかもトライアングルの様に影響し合っています。(ホメオスタシスの三角形)
異常な噛み合わせにより身体は「歪み」、恒常性が乱れて、自律神経をも乱して、免疫力の低下を
そこにメカニカルなストレス、精神的なストレスが加わって、本来備わっている自然治癒力が働かなくなることによって、引き起こされる様々な症状も、その人にとって最も適切な重力とバランスを整えることで、身体と心の「歪み」が免疫力低下を防ぎ、自然治癒力を大限に生かして、健康な毎日を生きていく人生が得られる可能性があります。

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投稿者:池上 孝

2008年09月22日

未病と噛み合わせ

人は病気になって初めて病院に行きます。
病気になる前に前兆があればと考えますね。それが「未病」なのです。
未病とは「健康状態の範囲であるが病気に著しく近い状態の身体、心」又は、病気とは言えないけれど、放っておけば病気に進展する(グレーゾーン)の段階を差します。
頭痛、肩こり、腰痛、便秘、不眠等、極めてありふれた症状で、体が何らかのサインを出してはいるけれども、はっきりとした症状がないために、病気と判断できない状態で健康と病気の間のことで、半健康、半病人状態です。
発達した高度の現代医療をもってしても、対症療法の域を出ず、症状は慢性化して次第に生活習慣病へと移行していると考えられます。
治療法として、西洋医学、東洋医学をはじめ、代替医療としての鍼灸、アーユーヴェーダー(インドの伝統医学)、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法、催眠療法があります。
これらの療法も、エビデンスの有無に関係なく、何らかの結果を出していますね。
そこにもうひとつ「噛み合わせ治療」で重力とバランスを整えることで、自然治癒力を引き出して、身体も心も健康を取り戻すことを知っていただきたい。

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投稿者:池上 孝

2008年09月16日

鼻呼吸と口呼吸

人間が無意識のうちに行っている呼吸ですが、空気を吸ったり、吐いたり、するのが鼻からか?口からか?口呼吸は様々な病気を引き起こすことを知っていますか。
口は本来は呼吸器ではありません。口は食べ物を摂取する器官であって、鼻が呼吸する器官です。
人間以外の哺乳動物は気道と食道はつながっていないのです。
鼻で呼吸すると、空気中に漂う雑菌や、ほこりなどの異物が、鼻腔、副鼻腔、内耳などにより、自然に浄化、加湿され酸素交換しやすい状態になっているのです。
口で呼吸すると酸素交換が十分できなくなり、口の中や喉に住み着いているバイ菌や刺激物や異物を、そのまま直接体内に吸い込んでいしまう為に、バイ菌は白血球に入り、体の免疫機能を直撃しています。
免疫力が低下すると、風邪や喘息、アレルギー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー性疾患、また口の中が乾燥して唾液の分泌が悪くなる為、虫歯や歯周病、口臭などを引き起こします。
次の様な人は、気が付くと口が開いている人、いびき、歯ぎしりの癖がある人、顔の左右差が激しい、よく咳が出る人、ものを食べる時に口を開けて噛む人、喘息、鼻炎がある人。又、口が緩むのでマヌケ顔に見える人は、口呼吸をしている可能性があります。
治療法として色々な対症療法等が行われていますが、その他に咬合治療を選択肢に考えてみてはいかがですか。
鼻閉の約6割の改善を見ています。
<症例>
舌習癖、指しゃぶりにより、開口(オープンバイト)による口呼吸と思われます。
随伴症状として、歯ぎしり、顎関節症、首、肩、腰痛を訴えています。
尚、噛み合わせ治療により、鼻呼吸に改善。

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投稿者:池上 孝

2008年09月10日

瀬戸大橋マラソンで心肺停止

晴天に恵まれた4月13日(日)、瀬戸大橋上で開催された開通20周年記念マラソンに後楽口園RCのロゴ入りのユニフォームを着て出場し、ルンルン気分で、10K地点の給水場において給水し、20年前の開通マラソンを思い出し、キョロキョロと回りの景色を楽しみながら走っていました。
残り5K、タイムレースでもないし、1K6分のペースで30分くらいでゴール出来るが、“その時、どんなパフォーマンスをしようかな”と考えながら、気分はルンルン気分で走っておりました。

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この20分後に“ま坂の坂”が待ち受けていようとは・・・。
全長15Kのコースを順調に走り続けていた、与島上の12K地点の多くのランナーの眼の前で、突然心肺停止状態に陥り、意識を失い、転倒し、全身けいれん状態で、口元も硬くなり、脈も確認できなかったそうです。
多くのランナーの中に、私にとっては“救いの神様”のようなドクター・消防士の方々が居合わせて、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージの救命処置、その後到着した自動体外式除細動器(AED)で電気ショックを稼働させ、 脈は回復したものの、意識はすぐには戻らなかったそうですが、何とかドクターカーの中で意識を回復したそうです。
その後、後遺症も最小限で、身体も回復できたのは、AED、多くの方々の連携がパーフェクトだったからこそ、この地球上に現存しているのです。
救命された立場になって、改めて医療の進歩と日頃の訓練の大切さを身をもって感じました。
これからは自分の職業を通して、“苦しんでいる人々”を助けるために、来生から現生へ命び戻されたとの思いです。
現存はまさに“人間キカイダー”状態で、1日1日、誰もが体験しない、死後の世界を“しっかりと”この目で確認して生きています。
まだ瀬戸大橋マラソンも、3Kを残して完走しておりません、早いうちに残りを走りたいとの思いです。
尚30周年記念マラソン開催時には必ず完走したいと思っております。

投稿者:池上 孝

2008年09月08日

「歯を診る」か「歯で診る」かの違い

現在の多くは虫歯や歯槽膿漏で痛み、歯を失って噛めない、等の訴えに対し、部分的に“歯のみ”を診て治療されていますね。
すなわち、「歯を診る」治療ですね。
例えば、1本歯が抜けたならば、数日間は噛みにくいと感じるが、1週間もすれば、それに慣れてしまいます。
抜けた歯に向かって、隣の歯は傾いて移動し、上下の顎の位置的関係(低位)もずれて、噛み合わせに「ゆがみ」を生じ、筋肉にも異常な緊張を生じて、次第に体全体に「ゆがみ」が起こります。
抜歯したことにより、噛み合わせはバランスを崩し、歯のみならず、顎の不調と共に、身心の不調を訴え、典型的なドクターショッピングを繰り返しているケースも多くあると思います。
この歯が抜けたケースにおいて、「歯を診る」であれば歯の抜けたことに対して、このままの噛み合わせの状態で噛めるように治療します。
「歯で診る」のであれば、部分的に歯を診るだけではなく、噛み合わせと、身体と心の全体を診るのです。
噛み合わせの「ゆがみ」、そして一歩下がって顔、全身の姿勢を診て、顎を始め、身体の不調を追求し、バランスの崩れた、噛み合わせを提正後、機能と心身の不調の、改善を認める、上下の顎の状態で噛める
ように治療します。
治療しながら、歯で噛める様にはなったけれども、心身の不調を訴え、ドクターショッピングを繰り返して、もがき、苦しんでいるのであれば、今一度、歯の噛み合わせを、チェックしてもらってはいかがでしょうか?
<症例>
主訴 下の前歯の痛み
「歯を診れば」歯はしっかりしていて、虫歯もありません。
「歯で診れば」前歯の深い噛み合わせの為に、姿勢が「歪み」身体の歪みによる可能性が考えられます。
いくら前歯を治療しても、痛みは消えないと思います。随伴症状として顎関節症、頭痛を訴えるのが症例です。

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投稿者:池上 孝

2008年09月01日

ロコモティシブシンドロームと要介護

骨、関節、背骨、筋肉などの障害により要介護になるリスクの高い状態のことを言います。
ロコモティシブシンドロームは、転倒しやすくなった状態の運動器不安定症関節が痛くなる変形性関節症、立っているときに足に痺れや、痛みが出る脊柱管狭窄症、骨がもろくて骨折しやすい骨粗鬆症などで、健康寿命を左右します。
骨、関節、筋肉の健康維持には身体を動かして、適切な骨の負担をかけなければなりません。
運動障害の先には要介護、寝たきりの危険が待っています。
高齢化社会において身体的、精神的にも自立し、寝たきりにならずに過ごす、「健康長寿」が望ましいですね。
日本では骨粗鬆症の人は1,000万人以上と言われています。骨粗鬆症による骨、関節疾患は、脳血障害とならんで要介護要因全体の25%を占めているのが現状です。
骨粗鬆症により背骨の前の方が潰れた状態の脊椎圧迫骨折が多発すると、背骨が丸くなる亀背やねじれたような姿勢の側弯変形となり、転倒しやすくなります。
転倒すると大腿骨頚部などの骨折を起こし、歩行困難や閉じこもりやうつ、になることもあります。
予防法として運動によって体に負担をかけることで骨を強化する事ができます。
重症者、高齢者にはダイナミックフラミンゴ療法(DF)があります。
フラミンゴ療法とは、眼を開けたままで、左右の足をそれぞれ5cmほど浮かせて片足立ちをします。バランスが悪ければ、机などに軽く手をついても構いません。
全体重の5/6が立ち足にかかりまが、左右1分間ずつ行うと、約1時間の散歩と同じ効果が得られるそうです。
その結果太ももの骨は丈夫でバランス能、筋力もアップし転倒しづらくなることで、大腿骨頚部骨折、寝たきりの予防にもつながります。
そのほかの方法として、適度のアルコール摂取、喫煙、骨吸収抑制剤、活性型ビタミンD3、K2製剤の服用が言われていますが、噛み合わせ治療による亀背や側弯症の不良姿勢是正によるバランスの改善にも注目していただきたいと思います。

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投稿者:池上 孝