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歯の噛み合わせ

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2010年07月20日

首こりと肩こりは万病の元

長時間同じ姿勢を続けて、首、肩に強い負担をかけると、首の筋肉に凝りなどの異常が起こり、それが進行すると神経が圧迫され、多彩な症状が出ます!
肩こりとは、首から背中にかけての筋肉が緊張し、重苦しい、張っている、痛い、固くなったといった感じを覚える状態で、首の周辺は多くの筋肉が複雑に入り組み、その間を神経が走っているため、構造上、筋肉の異常が起こりやすく、それが神経に及びやすいのです。
首から背中にかけて広く覆う「僧帽筋」やその下にある数種類の筋肉が、血流低下で酸素不足を起こします。肩こりは僧帽筋が硬く、筋肉が持続的に収縮し、筋肉の内部の血管が圧迫されて血流の低下が起こっています。人間の頭は約5㎏あり、それを支えるには、横から見て、耳の真下に肩があり、腰、足と直線上に位置するのが良い姿勢で、長時間無理な姿勢だと、首や肩の筋肉に負担をかけます。猫背のような良くない姿勢だと、僧帽筋、肩甲拳筋が肩甲肩につながる部分で常に刺激されて痛みを起こし、首から腕に延びる神経の束も伸ばされたり圧迫されます。
胸を張った姿勢をとると、神経の束に対する圧迫が解かれ、症状が改善したり消失したりすることが多いとも言われて、その予防法として、背筋を伸ばした姿勢を心がけ、頭部を支える腕を動かす筋肉をつけ、筋肉を酷使しないよう仕事量を調整したり、低周波治療、温熱療法、電気針等で筋肉の凝りや痛みをやわらげたり、入浴、マッサージ等による血行促進は、治療法として合理性があると言われて、姿勢、血行がカギを握るとも言われていますが、首こり、肩こりの定義も起こるメカニズムははっきりせず、診断法、治療法もまだ確立していないのが現状です。
そこに噛み合わせで姿勢が変わり、首コリ肩コリが改善する事を選択肢の一つに考えてみてはいかがですか?

次回は姿勢と病気と噛み合わせについてです。

投稿者:池上 孝

2010年07月19日

過敏性腸症候群(IBS)

腸の粘膜には病変がなく、ただ腸の働きが強くなりすぎる事で腹痛や便通異常(便秘、下痢。
下痢、便秘)を繰り返す交替型)の症状が現れる病気です。
腸自体が悪いのではなく、何らかの原因で腸を動かす神経が刺激されるために、腸の運動が盛んになり腹痛などが起こります。
その人の性格も問題で、消化器の必身症の代表とも言われ精神的に弱い人にストレスやプレッシャーがかかると腸が敏感に反応して症状を起こします。
また、自律神経の不安定な人、その他、薬や食事(早食い)等も関与しています。
通常1日に150~200ℊの便を排泄しますが、その成分のほとんど(70~80%)は水分です。
便は通常、胃から腸にきた消化物には多量に水分が含まれていますが、約20時間以上かけてゆっくりと腸内を通過していく内に、水分が腸に吸収され適度な硬さの便となります。
ところが、腸の運動が過激になり、消化物が速く通過したり、食中毒などで腸粘膜からの分泌が増えたりすると、腸が水分を十分に吸収できなくなり、泥状や液状の便となり、下痢を引き起こします。
又、腸の運動が鈍くなったり、大腸がんやポリープの病気の為、腸が狭くなって通りにくくなると、消化物が腸内に長時間留まり、消化物の水分が腸に吸収されすぎて、固い便ができ、便秘になります。
すなわち、消化物に含まれる水分が腸に適切に吸収されないと、下痢や便秘になってしまうのです。
噛み合わせ治療との関係は不明ですが、今は自律神経が調整される事で改善されると考えます。
結果として改善症例はありますが、エビデンスは確立されていません。
医師歯科連携をする事で、一日でも早く解決出来る事を夢見ています。

次回は首肩こりについてです。

投稿者:池上 孝

2010年07月12日

クローン病(IBO)

口腔から肛門までの消化器官に潰瘍のできる病気です。
原因は不明ですが、ストレスも危険因子ですが、免疫系の機能不全に対する遺伝的素因を持っていると言われています。
経口避妊薬常用者では1.9倍、喫煙者で1.8倍と高く、受動喫煙も、出産前の妊婦で1.7倍、子供で2.0倍とリスクが高い。
口の中やのどの出物も出来ますが、歯科との関係は不明です。咬合治療により長期的に見れば自律神経免疫系ホルモンの改善に伴い、何らかの変化が期待出来るかも知れません。
欧米では日本の何倍もの患者が居り、日本でも食生活が欧米化に成りつつ有る為に患者数は近年増加傾向に有ります。
日本での患者数は2万人以上で、10~30代に多くみられ、男女比では2:1で男性に多く、発症場所は小腸の最後の部分の回腸と大腸に多くて、小腸に起こるのは全体の35%、大腸だけに起こるのが20%、小腸の後半と大腸にまたがるのが45%です。
病変の型は狭窄型と穿孔型があり、穿孔型のほうが重症です。
症状は、腹痛、下痢、発熱が三大症状で、全身倦怠感、食欲不振、体重減少、吐血、血便、貧血、これらの症状は数日から数週間継続しますが、治療をしなくても治り、完治はまれだが生命にかかわることはありません。
薬物療法として痛みを和らげ、症状を軽減する、下痢止め薬、抗炎症薬、免疫抑制薬、抗生物質薬、食事療法、手術などがあります。
手術率は発症後5年で33.3%、10年で70.8%と高く、手術後の再手術率も5年で28%と高く、診断後10年の累積生存率は96.9%です。

次回は過敏性腸症候群(IBS)についてです。

2010.6.19

投稿者:池上 孝

2010年07月05日

群発頭痛

群発地震の様に、ある期間に頭痛が集中して起こることからこの病名が付けられたそうです。
春先や秋口などの季節の変わり目に起こり、1度起こると毎日の様に起こり、2週間から2ヶ月くらい持続します。
その後、半年から2・3年後、再度同様に起こります。
20代~30代の男性に多くて、女性の4~5倍多く起こります。
症状は眼の周囲だけでなく、眼の奥深くに感じ、上顎や前頭部、側頭部、頬部に起こり、頭の片側へと広がり、激痛で「キリで刺されるような」「眼がえぐられるような」と表現される様に、耐えられないような強さの痛みで、動き回らずにはいられないと言われています。
夜間特に睡眠1時間から2時間、あるいは明け方に毎日同じ時間に起こる事が多く、強い痛みで目が覚めます。
痛みは発作の始まりと同様に、急速に消失するか、除々に軽減していき、再発の度に同側に起こります。
頭部の目の後ろを通っている太い血管が拡張して炎症を起こす為、その血管の周りにある交感神経や副交感神経も刺激されて、涙が出る、目が充血する、瞳孔が小さくなる、目が閉じるように細くなったり、鼻水が出るなどの随伴症状を伴うと言われています。原因は不明ですが、視床下部説、ヒスタミン説、内頚動脈由来等が言われていますが、タバコ、飲酒、昼寝等が誘因となっています。
治療法として、純度100%酸素、血管拡張、予防薬等の薬物療法があります。
噛み合わせ治療との関係は不明ですが、現在治療中で、良い結果が出ている様に思います。
結果が出れば症例として報告する予定です。

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次回はクローン病についてです

投稿者:池上 孝