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歯の噛み合わせ

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2008年10月14日

耳症状と噛み合わせ(耳鳴、難聴、耳閉感)

耳症状は顎関節症に伴って表れることが多く、顎関節は下顎骨頭と側頭骨のクッションの役目の関節円板を介して耳と接しています。
聴覚器は顎関節の近くにあり、もし顎関節に異常が起これば聴覚にも影響が及ぶと考えられます。
音波は耳介で集められ外耳道に進み、音波による圧振動を鼓膜に生じて、鼓膜の振動は三つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)を介して、振動を増幅し、耳小骨筋によって適度な音の強さにします。この筋が硬直して機能に異常を生じて耳症状が生じると考えられます。
噛み合わせが悪く、かみ癖があれば顎関節に一方的に負担が掛かり、その刺激から耳症状が起こる可能性があります。
耳鼻科での検査で「異常ナシ」で噛み合わせに起因するものであれば、スプリントを用いての噛み合わせ治療によって、下顎の動きが均等になる様に調整することで、下顎位が是正され、筋の硬直が緩解されて、耳症状の改善、消失するものと考えられいます。
すべての症状もそうですが、患者さん自身、少々楽になった位では変化なしと感じます。
症状が皆無(0)になって初めて、治療したと感じるものですが、この方法はスプリントを外した時、すなわち、元の状態に戻った時に症状が悪化していれば初めて症状の変化を自覚するものです。
又、テレビ等のボリュームの数値によって症状の変化を知る事も可能なのです。
一時的にスプリントを用いて下顎の位置が変わり、耳症状の変化を自分自身で噛み合わせに関係しているかどうか診断する事が可能なのです。

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投稿者:池上 孝