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歯の噛み合わせ

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2010年07月19日

過敏性腸症候群(IBS)

腸の粘膜には病変がなく、ただ腸の働きが強くなりすぎる事で腹痛や便通異常(便秘、下痢。
下痢、便秘)を繰り返す交替型)の症状が現れる病気です。
腸自体が悪いのではなく、何らかの原因で腸を動かす神経が刺激されるために、腸の運動が盛んになり腹痛などが起こります。
その人の性格も問題で、消化器の必身症の代表とも言われ精神的に弱い人にストレスやプレッシャーがかかると腸が敏感に反応して症状を起こします。
また、自律神経の不安定な人、その他、薬や食事(早食い)等も関与しています。
通常1日に150~200ℊの便を排泄しますが、その成分のほとんど(70~80%)は水分です。
便は通常、胃から腸にきた消化物には多量に水分が含まれていますが、約20時間以上かけてゆっくりと腸内を通過していく内に、水分が腸に吸収され適度な硬さの便となります。
ところが、腸の運動が過激になり、消化物が速く通過したり、食中毒などで腸粘膜からの分泌が増えたりすると、腸が水分を十分に吸収できなくなり、泥状や液状の便となり、下痢を引き起こします。
又、腸の運動が鈍くなったり、大腸がんやポリープの病気の為、腸が狭くなって通りにくくなると、消化物が腸内に長時間留まり、消化物の水分が腸に吸収されすぎて、固い便ができ、便秘になります。
すなわち、消化物に含まれる水分が腸に適切に吸収されないと、下痢や便秘になってしまうのです。
噛み合わせ治療との関係は不明ですが、今は自律神経が調整される事で改善されると考えます。
結果として改善症例はありますが、エビデンスは確立されていません。
医師歯科連携をする事で、一日でも早く解決出来る事を夢見ています。

次回は首肩こりについてです。

投稿者:池上 孝