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歯の噛み合わせ

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2007年07月05日

睡眠時無呼吸症候群と噛み合わせ

中高年の間で問題になっているのが、睡眠時に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」で、肥満、低位咬合(噛み合わせが低くなり、下の顎が後方へ下がる)などで、気道が狭くなり呼吸ができなくなる症状です。

夜中に突然息苦しくなり、目が覚めたりした事はありませんか?

それが睡眠不足となり、昼間の眠気や頭痛を訴え、ひどい時は「突然死」なんて事もあります。
そこで現在行われている方法は、耳鼻科的手術療法、内科的治療であるCPAP(鼻マスク)法と歯科的治療であるスリープスプリント法(マウスピースの様なものを夜間のみ装着する事で、気道が拡大する)以上3つの方法があります。
現在の歯科的治療はスリープスプリントまでです。
そこから一歩前進して、睡眠時無呼吸症候群に効果があるのであれば、その噛み合わせの状態で咬合治療を行うことにより、姿勢が良くなり、多くの不定愁訴が消失されて、健康を取り戻す事になります。
又、噛み合わせ治療により、メラトニンが3倍に増量し、「不眠」の解消にも大きく関与している事を知って頂きたいと思います。
メラトニンとは、松果体で作られている脳内ホルモンであり、暗い場所にいれば分泌されて眠くなって
きます。
それが思春期を過ぎた頃から分泌が減り始め、年をとると寝付きが悪くなるのもこのメラトニンが少なくなるからです。
又、メラトニンは若返りのホルモンと言われて、皮膚がツヤツヤ、すべすべして、若返る事も知って頂き、睡眠時無呼吸症候群に対して、選択肢の一つに「歯の噛み合わせ」を考えてみられてはいかがでしょうか?

次回は顎関節症と未病に伴う精神不安定の症例についてです。

投稿者:池上 孝