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歯の噛み合わせ

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2017年11月18日

高齢者の味覚と噛み合わせ

高齢者の塩味を感知する能力は、健康な若い人に比べて約12分の1といわれています。
つまり約12倍の塩を使わないと、若い頃と同じ味に感じられないという事です。
高齢者が若年者と同じ味を感じる為に、苦みは7倍、うまみは5倍、酸味は4.3倍、甘味は2.7倍の刺激が必要になるのです。
だから、高齢者は塩分の強い食事を摂りがちで、加齢と共に味覚障害を発症する人が増えているのです。
人の味覚は舌の表面にある「味蕾」というセンサーで味を感じます。
味蕾は味細胞が40~50個集まったもので、花の蕾のような形をしていて、味細胞の先には「微小毛」とうアンテナの様なものがあり、唾液に溶け込んだ味の成分が唾液を伝って舌の上に広がり、味の情報を神経を通って脳へ伝えています。
味細胞も10日位のサークルで常に新しい細胞に生まれ変わっていますが、亜鉛が不足すると味細胞の再生がうまくいかないことが味覚障害と舌炎の原因と言われているのです。
冬季は味覚障害が発生、進行しやすいのは寒くなり、空気の乾燥、唾液が少なくなる事も味を感じにくくなる原因なのです。
この信号伝達に何らかの乱れが生じると、味の感じ方がおかしくなります。
この乱れはストレスや体調不良、高齢者が飲んでいる事の多い降圧剤や、糖尿病治療薬によって引き起こされる事もあります。
その為、結果的に高齢者に味覚障害が多くなると考えられます。
味覚は視覚、聴覚に比べて本人が把握しにくく、濃い味付食事で塩分過剰によって高血圧、動脈硬化のリスクを生じ、その先に脳出血や心筋梗塞など命に関する疾患、リスクが待っています。
症状が進行すると、「食べ物の味がしないから食事がまずい」と食べなくなってしまい栄養失調状態になり、体重や免疫力低下を招き、重篤な病気にも繋がっているのです。
食事の関心を失う事は、命を縮めるリスクに直結するのです。
味覚障害と舌炎にはドライマウスが大きく関係している可能性も考えられます。
治療法、予防法として噛み合わせ治療も1つです。

投稿者:池上 孝