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歯の噛み合わせ

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2017年11月24日

私の考える難病患者に対する「歯の噛み合わせ」

難病患者の顔貌、姿勢を私なりに観察させていただき、また、個々の患者さんの難病に対する考え、思いも聞かせて頂きました。現代医療は、難病に対してすべての医師が診断、薬の使い方等に精通しているとは限りません。
現在は、薬物療法がメインで症状に変化が認められなかったり、悪化する度に薬は増量されます。また、新薬も加わり、それに対する副作用も無視できないものです。
私が思うに、多くの難病患者は、病名、診断名にあまりにも振り回されている様に感じられます。
難病は診断が付かず、治療法も確立されていないから難病なのです。
医療保険の請求には診断名が必要なので、原因不明の場合「~症候群」と病名が付いているのです。
難病を病気として見るのではなく、視点を変えてその人の持つ不定愁訴に目を向けて見て、その症状が1つでも2つでも改善されればどうでしょうか・・・・。
例えば、猫背の人は逆流性食道炎、誤嚥性肺炎、尿漏れ、腰痛、膝痛、運動器症候群(ロコモティーシンドローム)等の症状が出やすいと言われています。
ならばその猫背が変わればどうでしょうか?
自律神経の乱れは、唾液不足に現れます。
しかし、唾液が増えれば免疫力、ホルモン力もアップして全身は健康になります。
私の考えている「歯の噛み合わせ」から見ると、姿勢が改善する事で、まず自律神経が調整されます。
すなわち、副交感神経が優位に働く事により、涙液、唾液が増加します。
そして、胃、腸の蠕動運動が活発になり、胃弱といわれる胃症状、便秘、軟便、下痢等が改善される可能性があります。
難病患者にとってこの様な不定愁訴の1つでも2つでも改善されればどうでしょうか。
又、うつ、認知症、パーキンソン病の人は前頭葉眼窩皮質の血流が悪いとの報告もあります。
ところが、
咬合治療により画像を通して血流が長期間に渡って上昇した状態が続いているとの報告もあります。
涙液も唾液も血液の一部で、腺細胞から出来ています。
だから、涙液が増加すれば唾液も増加しているのです。
すなわち、涙液、唾液が増加すれば、ドライアイ、ドライノーズ、ドライマウスの症状改善し、それは免疫力、ホルモン力のアップに繋がる可能性もあります。
難病患者にとって、ドライアイ、ドライノーズ、ドライマウス、便通、不眠等の症状が改善するとしたらどうでしょうか。
それが私の考える歯の噛み合わせなのです。
「たかが噛み合わせ、されど噛み合わせ」
「口は食物と未病の入り口であり、健康の出口でもある」

投稿者:池上 孝