2007年07月23日
噛み合わせ治療について
歯の噛み合わせとは、どのように理解していますか?
ただ単に、上の歯と下の歯が咬み合って(ハサミの様な咬み方)噛めていれば良いと考えていませんか?
私が考える噛み合わせは、下の顎の位置が上の顎に対して、どこの位置にあるかが問題なのです。
(ほとんどの多くは噛み合わせが低くなり、下の顎が後ろに引けて、前から見ると、下の歯が前歯は山の様に高く、奥歯は谷の様に低くなっていて、口を閉じると唇は薄く口角が下がり、への字状になり、口角炎を起こしやすい)
そして一般に行われている“歯の矯正”ではなく、“顎の矯正”なのです。
その噛み合わせ治療には2つの方法があります。
1つは、単に上か下の歯を削って噛み合わせを調節する方法です。
この方法は歯を削ると元に戻す事ができなくなり、良好な結果が得られれば良いのですが、歯を削る事で、噛み合わせが低くなり、全身のバランスが崩れてしまい、心身共に最悪な状態になる事もあるという事を知っておかなければなりません。
もう1つは、スプリントを使って噛み合わせの診断後に、歯を削るのではなく、歯の上に人工的に作った詰めもの、かぶせもので、高くする方法です。
この方法は、全身のバランスが取れ、心身共に良好な状態になるまで、下の顎を前後左右に機能させて、何回でも調整が出来る方法です。
貴方はどちらの方法を選ばれますか?
投稿者:池上 孝