2007年09月08日
未病と不定愁訴
“未病”とはまだ病気として発症してないが、発病する可能性をすでに持っている状態で、病気ではない病気、もしくは病気の前兆で、東洋医学的表現で、“お血”とも言われています。
“不定愁訴”とは、1つの病気としてまとめられない数々の自覚的訴えで、漠然とした身体愁訴が主体となっていながら、他覚的病気の裏付けが出来ない場合をいいます。
例えば動悸、めまい、頭痛、頭重感、全身倦怠感、胸部圧迫感、下痢、震えなどのうち、2つまたは3つ以上、これらの数々の組み合わせを訴えるわけで、更年期の時によく見られ、“更年期障害”を“不定愁訴症候群”と呼ぶ事もあります。(あちこちがつらい、気分がすぐれない、何だかハッキリしない症状など、こういう不確かな症状を指します。)
広い意味での“自律神経失調症”とも考えられます。現代医学は「日進月歩」いや、私の造語である「秒進分歩」に発達しましたが、データー重視で、データーにより診断が付けば病気(己病)として治療が出来るのが現状です。
データー上では何の異常も認めないのですが、患者自身は、自覚症状を訴えていても、気のせい、年のせい、様子を見ましょう。と各科をグルグル回る(ドクターショッピング)と言うのが現状で、まさに現代医学のピットホール(盲点)ではないでしょうか?
それには体質改善の為に食事療法、運動療法はもちろんの事、これらの症状と噛み合わせが大きく関係している事を知って頂き、選択肢1つに考えてみて下さい。
投稿者:池上 孝