2007年11月19日
透析と涙液・唾液
透析を受けている人々の症状として、全身の倦怠感、血圧の上昇、貧血、上まぶたが腫れぼったいなどの顔や足のむくみ、頭痛、肩コリ、腰がだるく重い等が言われています。
そして水分の摂取量は厳密に制限されている為に水分に飢えて口と喉はカラカラの状態ではないでしょうか?
唾液も涙液も同じ腺細胞由来ですから、ドライアイ、ドライマウスは同時に発症していると考えられます。
一方、私が考えるに全身の症状で見てみると、眼症状として、目のコロコロ、チカチカ、まぶしい、目が疲れやすい、口腔症状として、喉が渇く、いがらっぽい、エヘン虫、風邪を引きやすい、消化器症状として胃弱と言われる胃もたれ、ムカつき、胸やけ、便秘、下痢等が現れていると思います。
これらの諸症状に対して涙液・唾液が増量する事により、かなり有効と考えられます。
現在の日本、いや世界の医学会では、ドライアイ・ドライマウスは年のせいで片付けられていますが、噛み合わせ治療により、涙液、唾液が私の臨床で90%以上増量している事実を知って頂きたい。
術前は涙液が少ない為、フラッシュに対してまぶしい為に、目を閉じていますが、術後では、涙液が増量した為に、バッチリと開いていますね。また、術前、首の筋肉(胸鎖乳突筋)と術後の筋肉を比べてみると、前傾だった頭が起き上った為に、筋肉が緊張してきているのがわかりますね。
その他改善した症状は、口渇、便秘、熟眠、頭痛、耳鳴り、足のダルさ、胸のムカつきが消失して、食欲が増進、花粉症の緩和、そして汗が出る様になったそうです。
治療により、噛み合わせが高くなった後の唇の形としわ等の違いを見て下さい。
透析時、時々引き付けが起きていたが、噛み合わせ治療により、引き付けは消失していたそうです。ところが、スプリントを外して寝た時には、引き付けが起きたそうです。
その他の改善症状は、口渇、熟眠、起床時の頭痛、便秘、首、肩コリの緩和を認めたそうです。
透析の患者さんにとっても、涙液、唾液の増量はまさに特効薬ではないでしょうか?
投稿者:池上 孝