2007年11月12日
枕
日本では昔から「高枕を好む」傾向にありますが、高すぎても低すぎても、首、肩に負担が掛かり、交感神経の緊張を高め、グッスリ眠れないばかりか、コリや痛みだけでなく、イビキ、無呼吸を引き起こす原因にもなります。
枕は自分の首を合わすのではなく、立った状態で背中のラインと頸椎の隙間のS字になったくぼみを測り、それに合った高さの枕が首にやさしい枕で、枕をしている事を全く意識しないでよく眠れ、朝起きた時に爽やかに目覚められる枕が、最も自分の首に合った枕です。
又、身体の下側部分のしびれ(うっ血)を防いだり、発汗によるムレをとり、筋肉の疲れをとる為に、一晩に20回以上の寝返りをしているのです。
具体的には後頭部、首、肩にそれぞれ、 2.5:1:1.2 の割合で圧力が加わる枕に寝た時、人は最も睡眠出来ると言われています。
自然に立った時の姿勢が、寝ている時もそのまま保てる事が、枕の基本ですが、それ以前に噛み合わせ治療により、本当に健康と言える姿勢になってから枕を考える事が、最終的に最も自分の首に合った枕と言えるのではないでしょうか?
投稿者:池上 孝