2007年11月26日
アゴを出すという事と健康
アゴを出すという言葉を聞いて、何を連想しますか?
健康な人と健康を患っている人の顔を見比べて下さい。
健康な人は、エラが張って角ばった顔立ちで上下の歯が真っ直ぐで、キッチリ隙間がなく、全てが咬み合っているか、下のアゴが上のアゴより、少し前方に突き出して(受け口)咬んでいる人が多いと思いませんか?
アスリートの人々はこの様な噛み合わせの人が多いのです。
又、噛み合わせが低く、下のアゴが後方に引けて、上の歯は見えるが、下の歯はほとんど見えない、深い噛み合わせの人は、下の唇は薄くなり、口角は下がり、口の周りにしわを作っていて猫背の人々の多くは、健康を患っている人が多い事に気付きませんか?
私が考えるに、下のアゴをつき出す事により、気道が拡がり、口腔内の容積が大きくなり、その結果、酸素を多く取り込む事で、疲労の回復を早くはかっているのです。噛み合わせ治療の結果、ほとんど下のアゴは前に出てきて、身体の歪みは是正され、姿勢も良くなり、それは福相であり、健康美ではないでしょうか。
【顎(アゴ)を出す】ということわざの意味・・・
1.ひどく疲れる。 【広辞苑】
2.ひどく疲れて、足が思う様に動かず顎だけが出る。
疲れきる。 【大辞林】
3.ひどく疲れて足が動かず、顎だけが前に出る。
疲れきってどうにもならない状態を例えていう。 【大辞泉】
4.歩き疲れると顎を前に出すような形になる事から、ひどく疲れる。
手に負えないで困る。
(参考)「顎」は「舌」の事で、疲れて舌を見せ、
ハァハァやっている様子を言うとする説。 【故事・ことわざ慣用句 成語林 旺文社】
5.(長距離を歩いて疲れると足が進まず、顎が前に出るかっこうになる事から)
疲れ果てて、歩き続ける気力を失う。
また、仕事などがうまく進まず困り果てる。 【故事・ことわざ+慣用句 三省堂】
投稿者:池上 孝