2008年05月19日
胸やけと胃・食道逆流症と噛み合わせ
食事の後、ミゾオチから胸の下辺りまで、焼けつくような不快感があり、喉の辺りまで上がってきて、横になるとひどくなり、夜も眠れない事もありませんか?
「胸やけ」は食道へ胃酸が逆流するのが原因です。
食べた物を消化する胃酸は強酸性で、逆流を繰り返すと食道の下部の粘膜は炎症や潰瘍を起こします。これを胃・食道逆流症といい、50歳~70歳代の方に掛かりやすく、食生活の変化から最近増えています。
男性にも、女性にも起こり、肥満の方や、腰の曲がった方に多くみられます。特に大食後、2時間位の間に胸やけなどの症状が現れるのが特徴です。
胸がしめつけられたり、食物の消化、腸に送り出す動きが弱く、食物がいつまでも胃に残って、胃もたれ、口の中まで酸っぱい液が込み上げてきて(呑酸)、ゲップ、喉の違和感、咳、気管支炎等の症状が現れます。放っておくと食道の狭窄も起こりヘリコパスタピロリ菌の感染説も言われて、除菌療法も行われています。
大食の後や 胃がもたれている時に 胃の圧力が高まり、逆流しやすくなります。 肥満や、妊娠、背骨の変形で腰が曲がると、お腹に力が加わり、胃の中の圧力が高まって、逆流しやすくなります。又タバコは唾液の分泌を減らすと言われています。そして、唾液が少ない為に、酸と中和する働きが弱くなると言われています。
治療法として・・・
食道の粘膜を保護する薬、酸を中和する薬 消化管の運動機能を改善する薬 酸の分泌を抑える薬
大食をさけ、なるべく腰を伸ばして お腹を強くしめつけず、頭の高い姿勢で眠ることです。
もう一つの方法として・・・
歯科医からの提言ですが噛み合わせ治療により姿勢が変わり 唾液が増える事でこの治療法も選択肢の一つに取り入れて見てはいかがでしょうか?
投稿者:池上 孝