2008年06月18日
姿勢(円背)と逆流性食道炎(胃食道逆流症)
日本人に特有の体形である円背は、農作業に従事する高齢者の人口の増加とともに女性に、多く認められます。
円背の患者さんは胸の灼熱感、不快感、何とも言えないじりじりした感じ、むかむかする、焼け火箸を突っ込まれた感じなどの症状を訴え、時に背部痛、呼吸疾患のような喘息様発作、空咳、心疾患を疑わせる胸痛、さらにしゃがれ声(嗄声)、咽頭痛、咽頭不快感、口の苦味などの胃逆流症状訴えることが多く、胃液に含まれる胃酸や、消化液のペプシン、時には胃内に逆流した胆汁や膵液などを含む胃液が食道に逆流して、胸やけ症状や食道粘膜に傷害をきたす状態を胃食道逆流症と言い、内視鏡検査で逆流性食道炎を認めることが多い。
円背と胸やけ症状と逆流性食道炎との関係は、腰が曲がることにより、腹圧が上昇し、胃が圧俳されることで、食道への胃液の逆流、又歳をとってくると食道括約筋のゆるみのために、閉める力が弱まり、逆流が起こりやすくなります。
又、加齢による唾液分泌の低下は、食道に逆流した胃酸の中和能力を低下させます。
ヘリコパスタピロリ感染は胃炎の原因であり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌などの疾患を引き起こす事がわかっています。胃炎、特に委縮性胃炎を引き起こし、又加齢にともない胃酸分泌は低下しますが、逆流性食道炎に対しては予防的に働いています。
予防法として肥満や円背の防止、チョコレートや高脂肪食などの制限、食後2時間位、横にならないなどの生活習慣の改善が言われています。そこに唾液の増加、姿勢の改善が期待できる、噛み合わせを加えることも、視野に入れてみてはいかがですか?
川崎医大 春間 賢教授より引用

写真 池上歯科医院
投稿者:池上 孝










