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歯の噛み合わせ

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2008年07月07日

Barrett(バレット)食道の発生機序

バレット食道は食道腺癌の前癌病変と考えられます。
発生機序は胃液の食道への逆流により、発生する粘膜の傷害が原因と言われています。
一般的に逆流性食道炎のうちで長期に経過したもの、あるいは重症型がバレット食道に移行すると考えられています。食道粘膜が障害を受け、その再生過程でバレット食道が発生すると考えられております。
原因として、胃酸、あるいは胆汁や、膵液(すいえき)などの傷害物質を含む、混合胃液や、アルカリ性の十二指腸液が食道への逆流が食道粘膜により、傷害性を持ち、食道の癌化に関わっている事が指摘されています。
個体のリスクとしては、男性に多く、食道裂孔ヘルニアの存在、喫煙、飲酒、肥満などの固体、環境因子も関与しています。
逆流性食道炎患者のピロリ菌感染率は低く、バレット食道でピロリ菌感染率は低いと言われています。
バレット食道の発生に下部食道括約筋や、食道蠕動(ぜんどう)運動などの運動機能の低下があり、逆流した胃の内容物が食道粘膜への傷害性を高める為に引き起こされている可能性があります。

川崎医大 春間 賢教授より引用

投稿者:池上 孝