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歯の噛み合わせ

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2008年12月08日

変形性膝関節症

人間は歳をとるにつれて、関節も老化現象が起こります。
高齢になってからの膝の痛みのほとんどは、変形性膝関節症によるものといわれ、日本人の65歳以上の20%が発病していて、男性より女性に多いのは、骨粗鬆症と同様に、加齢による女性ホルモンの欠乏が原因で、更に長年の体重負担がこれを助長するために、肥満女性に多く、年々患者数も増えています。
関節軟骨がすり減ったり、弱まると、以前と同じ運動をしても、関節により負担がかかるようになります。
はじめは、立ち上がり、歩き始める等の動作で痛む程度で、しばらく休むとよくなりますが、更に病気が進むと、関節軟骨が減るだけでなく骨が変形してくることで、膝が痛むと共に関節の動きが悪くなってくるのです。
さらに、進行すると階段の上り、下り、の際の痛みや、正座している時の痛みがはっきり自覚でき、動作が不自由になってきます。
膝に水が溜まって、腫れたり、朝起きて、膝がこわばって、すぐに歩けなくなり、じっとしていても痛み、日常生活に支障が起こる様になります。
過去に膝の外傷や、リウマチ等の病気がなければ、長年過重負担から関節内の軟骨がすり減り、次第に骨の変化を起こす変形性膝関節症です。
すり減った軟骨や、関節の変化は元に戻りません。人工関節置換術や内視鏡摘出術以外にも、サポーターや足底板等の装具を用いて、関節の負担の軽減を図ったり、ヒアルロン酸の関節内注入、薬物療法が一般的に行われていますが、膝関節の筋力強化運動が痛みの改善に有効とも言われています。
一方、膝関節だけを見るのではなく、一歩下がって姿勢を見て下さい。
どちらか一方に身体が傾いて、同側の膝に負担が掛かっているようであれば、噛み合わせ治療による姿勢の改善を視野に入れるのも、一方法かもしれませんね。

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投稿者:池上 孝