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2009年01月05日

医原病、医源病医原性、性疾患

広義の医原病とは
医原病を臨床的医原病、社会的医原病、文化的医原病に分けて考察しています。
臨床医原病とは、一般的に「医原病」と呼ばれ、医療行為が原因で生じる疾患のことで、「臨床的医原病」とも呼ばれています。
社会的医原病とは、「医病化」を指し医療の対象が拡大している事を指します。
かつては自宅で身近に触れ得た 死や出産が病院に囲い込まれていき、自然な過程であるはずの老化も医療の対象とされていき、老人にまで降圧剤治療が行われるようになるなど、過剰医療をも意味する事になる。
文化的医原病とは、自分の身体に自分の健康に関わらず、主体性を失い、人々がその管理に関して無関心、無責任となり、医師に全面的に任せて平気となる、いわゆる「お任せ医療」のことです。

一方、狭義の医原病とは
医療行為が原因で生ずる疾患の事で、治療の結果、原疾患による後遺症が生じた側は、これに当てはまらない。
医療はほかの様々な技術同様に、常に発展途上で不完全であり、医療関係者の意図に関わらず、医療行為によって患者を害する可能性があります。
医原病には、発生と同時にそれと判明するものもあります。
長い年月を経て、新しく見地が発見後、医原病を、蔓延させる原因を作っていたことがわかることもあり、原因としては、医療器具、医薬品、医療材料の他にも医師による誤診、医療過誤、院内感染があげられます。
医師にとって、医原病の問題を直視することは、非常に苦痛をともなうことであり、事実を冷静に受け止めることは困難で、無意識的に抑圧してしまう問題なのであり、ある種、医師や医療関係者にとってタブーに属してしまっていると言えます。

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投稿者:池上 孝