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2009年01月26日

幸せの物質セロトニン

現代増えつつある、うつ病、不安障害、依存症の人は脳で作られる神経伝達物質セロトニンが少ないといわれています。
そのセロトニンが充分働いていると、それらの病気を防ぎ、いつも安定した心が保たれるわけですね。
人間の脳には、百億以上もの神経細胞がひしめいて、神経細胞は、情報を伝達するために、脳内物質、神経伝達物質を合成し放出しているのです。

例えば、ドーパミンは快感や、喜びを感じて、身体の働きを活発にさせる為に、神経を興奮させますが、ドーパミンが過激に働くと、快楽から抜け出せません。
そんなドーパミンの働きにブレーキをかけるのが、セロトニンという神経伝達物質なのです。
セロトニンは、感情を鎮静、安定させますが、ドーパミンを抑制しなければ、統合失調症のような症状がでたり、さまざまな依存症に陥ります。

又、ノルアドレナリンは生命が危険にさらされた時、攻撃や逃避を判断して、身を守るために神経を興奮させる物質ですがセロトニンは、ノルアドレナリンの作用にもブレーキをかけます。
セロトニンが働かないと、不安や恐怖感に過激になり、不安障害やうつを引き起こし、些細なストレスにもパニックを起こしたり、落ち込んだり、攻撃的(感情を抑えられずにすぐ「キレる」など)になったりします。
このようにセロトニンは、感情の高ぶりをコントロールし、心の安定を保つ働きをしているのです。
実際にうつ病や不安障害の患者さんはセロトニン濃度が低いことが分かっています。

セロトニンの作用
ドーパミンの働きをコントロールすることで舞い上がる気持ちを静めて、ノルアドレナリンの働きをコントロールして、多少のストレスでは落ち込んだりイライラしたりしない様に働きます。
満腹中枢を刺激して、満腹感を得やすくして、過食や肥満を防ぎます。
身体の覚醒状態整えることで、すっきりと目覚め、活動レベルを上げます。
睡眠導入作用やアンチエイジング効果があるホルモン(メラトニン)が増えることで、寝付きがよくなり若々しさを保ちます。
まぶた、首筋、背筋などの抗動筋を刺激することで、表情が明るくなり美しい姿勢が保たれます。

セロトニンを作る神経を鍛えるためには、
・朝日を浴びる
・リズム運動をする
・腹筋を意識した深い呼吸をする

必須アミノ酸の1つでトリプトファンを摂取することで、セロトニンを活性化させると言われています。
又、セロトニン神経が弱まるのは、夜型、運動不足、息をつめてテレビゲーム没頭する、などの生活が続くことが原因といわれていて、一度弱ったセロトニン神経を鍛えるには、長い時間が必要で、それにはまず、早起きして、朝食をしっかり噛んで、ひと足分歩く習慣をつけることです。

噛み合わせ治療により、メラトニンは3倍に増えるとの報告がありますが、セロトニン、ドーパミンにも影響を及ぼしている可能性は大だと思います。
良い結果が出ている症例もあります。
次回、症例を提示の予定です。

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投稿者:池上 孝