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歯の噛み合わせ

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2009年02月16日

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、膠原病の1つで、涙腺や唾液腺が慢性炎症を起こして、涙や唾液が出にくくなり、目や口が乾燥するのが特徴で、慢性関節リウマチなどと合併している場合が多く、慢性関節リウマチの患者の約5人に1人が、シェーグレン症候群を合併しているといわれています。
全国で約20,000人弱の患者が居ると考えられますが、40~60歳くらいの女子に圧倒的に多く、男性は1割位です。
涙腺や唾液線に原因不明の炎症が起こり、その働きが低下して、眼の乾燥性角結膜炎と口内乾燥症が起こる病気で、関節リウマチなど、膠原病を併う型と、目、口の乾燥だけで関節炎を伴わない乾燥症候群があり、原因不明ですが、自己免疫が関係していると考えられていて、膠原病を合併することが多いと言われています。


眼の乾燥症状として、涙が出ない(悲しい時でも)、眼がゴロゴロする、目がかゆい、眼が疲れる、まぶしい、目やにがたまる。
口の乾燥症状として、口が渇く、乾いた食べ物を食べる時、多くの水分を必要として、口がべとついて、日常会話が続けられくなり、眼科、耳鼻科、歯科、内科、診療科を訪ねているケースがほとんどだと思います。

乾いた目はほこりなどで角膜に傷が付きやすく、乾燥性角結膜炎になりやすく、視力は落ちないが、目やにが多くなり、いつもゴロゴロしてうっとおしく苦痛です。
シェーグレン症候群の人は、水なしで、乾燥クラッカーが食べられなく、唾液の抗菌作用の低下で、口の中が痛くなったり、虫歯になりやすく、気管支での分泌量が少なくなり、気管支炎をおこすしやすくなります。
女性では膣の分泌が少なくなって夫婦生活に支障をきたすこともあります。

対処法として、人工涙液の点眼や水分の補給、うがい、唾液の分泌を増加させる薬、代用唾液などの薬物療法、全身症状が強いときや、合併する膠原病に対しては副腎臓ホルモン薬、免疫抑制薬等の対症療法が行われています。

ドライアイ、ドライマウス、シェーグレン症候群に対して、涙液、唾液の増量は特効薬ではないでしょうか?
そこで本当にお困りの方は、噛み合わせ治療による涙液、唾液の増量を自分自身で体感してみてはいかがでしょうか?

次回はドライアイの予定です。

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投稿者:池上 孝