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歯の噛み合わせ

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2009年03月23日

噛む効用

年をとって噛む力が弱くなったり、歯がなくなったりすると、骨は逆に虚弱になります。
また、歯がなくなると、唇の周辺が奥の方へ引っ込むので、げっそりとした感じになるし、何よりもそれによって容貌が一変してしまいます。
骨折や他の病気で老人病院に入院して、口から入れ歯を外されたり、入れ歯がないが為に、自分で箸を持って口から食事が出来なくなったり、点滴栄養補給になると、食べる意欲もベッドに起き上がる意欲もなくなり、寝たきり状態になってしまいます。
口からの刺激がなくなり、脳の特に前頭葉の血流が低下して、前頭葉の機態の衰えが老化の精神活動意欲をなくすのです。
「飲み込んで、咽に詰まらせては危ない」と言われ、入れ歯を外され、食事を口から通すことを止めさせられ、点滴で栄養を補給をされ、その結果たちまち寝たきりになる。
咀嚼が人間の健全な生命の維持にとって不可欠なものである。
歯の噛み合わせは、上顎と下顎との協和で決定。
歯が抜けたまま放置、歯が摩耗すると歯の噛み合わせは深い位置で行われる。
そのため、上顎である頭が歯の噛み合わせの低い方に倒れる。
当然首(頚椎)に大きな力が作用する。
頭が前に倒れると、背骨の上に正しく頭を載せることが困難になり不良姿勢を発現する。
頭の位置が前に倒れたり、左右に傾くと(片側が深く噛みこんだ場合)頚椎や脊髄が変形し、肩こり、腰痛、自律神経失調症をはじめ、さまざまな症状を訴えるようになる。
歯の噛み合わせは、咀嚼や発音、さらに頭を支える重要な役割を持っている。
頭の位置の変化から、歯の噛み合わせは首(頚椎)を介し、姿勢と関係する。
咀嚼筋は左と右で長さの違いが生じて、全身的に短くなり、頭を傾けた不良姿勢が誕生します。
だから、いくら正しい姿勢を保つように努力しても、身体の筋肉のバランスがとれず、不良姿勢は改善されない。
年のせいだとか、クセと思っていたことが、歯の噛み合わせと深く関係している。

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次回は「噛む事は第三の心臓」についてです

投稿者:池上 孝