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歯の噛み合わせ

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2009年03月09日

ドクターショッピングと医科歯科連携

頭が重い、動悸がする、息苦しい、めまい、耳鳴り、がする等、はっきりした身体症状があるのに、診察を受け、検査の結果、原因を医学的に証明が出来なくて「異常なし」との診断されて、そんなはずはないと、幾つもの病院を渡り歩く、ドクターショッピングを行っている人達がいかに多いことでしょう。
それは、まさに医療の高度化、細分化がもたらした 産物ではないでしょうか。
医師は患者の訴えや、検査結果をもとに病気と診断しますが、患者自身が病気だと自覚していなくても病気を診断することもあるかも知れません。
患者にすれば、現実に自覚症状があるのに、その原因がどこにあるのか特定出来ないため、病気でない病気とか、病気の前兆で片付けたり、病気の診断基準に合わないと「気の持ち方」「気のせい」
又、複数の症状があって検査をしても病気としての決定的な証拠が見つからなければ、これらを「~症候群」として、とりあえず、ひとまとめにすることもあるでしょう。
患者にしてみれば、とにかく、じっとしていられなくて、マッサージ、鍼灸へ通ってみても、良好なのは治療を受けて2~3日であり、それを過ぎるとまた、症状がぶり返す事が多いですね。
それは局所の改善であり、全身の改善ではなかったのです。
そこで一歩下がって「全身を見る」。それがまさに「噛み合わせ」ではないでしょうか?
一つの選択肢として考えてみてはいかがですか。
医師は自分自身の専門領域にこだわり、患者の身体症状の原因が、他領域にあることに気付きにくく、一般的に医科は、歯科領域のことについて、歯科は医科領域について十分に理解しているとはいえないのが現実だと思います。
医師と歯科の両方の領域にまたがる疾患に対して、これからは医師歯科連携することにより、もがき苦しみ、わらをもつかみたくてドクターショッピングを繰り返している人々を助けることも可能ではないでしょうか。
次回は「かむ」事の重要性についてです。

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投稿者:池上 孝