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2009年04月27日

眼性疲労

現代人は、テレビ、パソコンなど、目を酷使する環境にあり、目の疲れや不快症状を訴える人が急増しています。
人間は情報の80%以上を目から得ていると言われるぐらい目は大きな役割を担っています。
目が重たい、だるい、目を開けているのが苦痛、眼の奥が痛い、まぶしい等の症状を訴え、ひどくなると、頭痛、肩こり、首痛、不眠等の全身症状を併発することもあります。
目の疲れと肩こりは、関係の深い症状で、肩こり、腰痛を訴える70%が目の疲れを認めていると言われています。
目は疲労しやすい器官といわれていて、疲れ目は毛様体筋という筋肉組織の疲労によって起こります。
目はレンズの役をする水晶体が、その周りにある毛様体筋の伸縮によって、厚みを変化させて、網膜に焦点を合わせているのです。
だから近くを長く見続けると、毛様体筋の緊張状態が続く結果、目が疲れるのです。
又、ストレスによって自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが悪くなって、身体に力が入ることで、血液の流れが悪くなり、目の保護をしている涙の量が少なくなって、目の疲れを感じることもあります。
身体を動かし続けると、疲労する様に、眼も使い続けると疲労し疲れますから、目を休めることも必要なのです。
ショボショボするのは、眼の血管は血行不良になるために起こるもので、眼を温湿布することで、眼の周りの血管が広がり、血行が良くなります。
充血は目が炎症を起こしているので、冷湿布することで効果が現れます。
市販の目薬には、防腐剤が含まれている為に、目の表面を傷つけることがあります。
又、紫外線は目の表面や角膜や結膜にもダメージを与える為に、サングラス、帽子などで対応するとよいでしょう。
目の酷使、深夜型ライフスタイル、デスクワークにおける「近く、細かく、長時間」の回避を考えること。眼性疲労と噛み合わせとの関係はまだ分かりませんが、私が思うに、姿勢が変わり、首、肩のまわりの血流が良くなること、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが良くなることで、涙液の増加が目の症状の緩和に繋がっているのではと考えられます。
尚、治療前と治療後の涙液量の変化を、ゾーンクイック(涙液量)を用いて診断の1つ方法として取り入れていますが、噛み合わせ治療後の眼性疲労等の、眼の不快症状の改善症例では、涙液量の増加を認めています。

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投稿者:池上 孝