カテゴリー

最近の記事

過去の記事

お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>その他の症状

2009年05月04日

日本人と猫背

明治持時代までは、膝が曲がって猫背だったら日本人だと思え。
日本の人口の9割近くは農民であり、膝が曲がり猫背だったのは主としてお百姓さんでした。
昼は田畑で作業、夜は囲炉裏のまわりで夜鍋で、いずれも姿勢を低くして、前屈みになる一生送り。
天井の高さ、鴨居の高さが低いと背の高い人は頭を下げ気味になります。栄養学的には、カルシウム不足であった。
現代でも背の高い人などに猫背が目立つのは、最近の若者は、牛乳、小魚、カルシウム分をとらず、清涼飲料水、甘味食品をとりすぎると、骨や歯の成分を溶かしてしまうことや、食べ物のインスタント化が若者の猫背に拍車をかけているのでしょう。
又、日本人の家や家具、備品、車の構造など、背の低かった当時の日本人の標準にして作られている為に、背の高い人は不自由な恰好で、四六時中身をすくめる生活を送っています。日本の生活習慣は、猫背になりやすい環境だと思います。
猫背は背中を曲げることで、胸郭を圧迫することになり、心臓、肺、脈管などは不当に曲がったり、引っ張られたりする事で、血液やリンパ腺の流れが妨げられ、栄養物が全身に行き渡らなくなり、また、組織中にたまっている老廃物を、体外に運び出すことも不可能になります。
また、背骨にぶら下がった状態の胃、腸、肝臓、、すい臓等は、圧迫される為に、体の機能に悪い影響を与えている。
歯が抜けたり、摩耗すると、歯の噛み合わせは深い(奥)位置になる。
その為、頭が前に倒れて、不良姿勢、すなわち猫背になる。
歯の噛み合わせは頭の位置の変化に関わり、首、頚椎を介し(姿勢)猫背を生ず。
正しい姿勢を保つことは、正しい噛み合わせを作ることなのです。
次回はギックリ腰(急性腰痛症)についてです。

nekoze1.jpg

投稿者:池上 孝