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2009年07月27日

Ⅰいびきと無呼吸

"いびき"とは睡眠時に気道が狭くなり、粘膜が震える音の事で、いびきの音自体は健康上あまり影響はありません。
男性で20%女性で6%で、中高年になると40%~60%と言われていて、いびきが強くなると無呼吸になるのが問題なのです。
又、睡眠時に気道が塞がって呼吸が止まるのが、睡眠時無呼吸症候群です。
誰でもある程度の呼吸停止はありますが、10秒以上呼吸が停止するのが無呼吸で、一晩に30回以上、1時間に5回以上の呼吸停止するのが睡眠時無呼吸症候群なのです。
いずれも深い睡眠が得られないために、昼間の眠気、頭痛(覚醒時の頭重)、トイレに夜間何回も起き、睡眠不足の為に、集中力の低下、交通事故、作業事故的の原因になることもあります。
交通事故を起こす頻度は健常者に比べて7倍高いとの報告もあります。
無呼吸によって脳や心臓などの臓器が酸素不足になる事で、高血圧、心臓病、脳疾患、糖尿病、不整脈等を起こしやすく、寿命も短くなると言われています。
治療法としては、外科的な手術、シーパップという鼻にマスクを装着してポンプから空気が送られて呼吸をしやすく手助けしてくれるものを装着する内科方法、スリープスプリントというマウスピースな様なものを口の中に装着することで、下顎が前方に出て気道が広くなり呼吸がしやすくなり、いびき無呼吸が改善されるという歯科的方法があります。
シーパップもスプリント療法も根本的治療ではなく、対称療法であり、中断すれば又元の状態に戻るものであります。
次回は、Ⅱいびき・無呼吸に対する歯科的な根本治療についてです。

投稿者:池上 孝