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歯の噛み合わせ

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2009年08月03日

Ⅱいびき、無呼吸、に対する歯科的な根本治療について

現在のスリープスプリントの考え方は、下顎を前に出すことで気道が広くなったり、呼吸がしやすくなり、引いてはいびきをかきにくくなるとの考え方で根本的治療ではなく、対称療法であり、中断すれば元の状態に戻りますね。
又、夜間のみの装着であり、スリープスプリントを外した時、噛み合わせがズレて違和感 ます。
食べる時以外スプリントを装着する事で、鼻閉感の消失は約6割に認められています。
スプリント装着により、顎位の変化を伴い、咽喉頭諸筋の緊張亢進や、副交感神経刺激により、鼻呼吸の改善している可能性があります。又、鼻は外界の空気を暖めたり、湿気を与えたりして、体に取り込む重要な役目をしていて、冷たい空気が入ってくると、鼻の通りをせまくして暖めます。そして、体外から暖かい空気が出る時、再び鼻の通りを広くします。だから鼻から吸って口からはくという一方通行の呼吸では鼻は詰まる一方です。
私の臨床で、スプリント装着する事で、鼻閉感の消失は6割に認められています。
私が思うに、夜間のみ半強制的に下顎を前方に固定しなくても、スプリント装着により、下顎は前方に移動して自分自身で身体に一番良いバランスのとれる位置を決めてくれます。
下顎の位置が変われば頭の位置も変わり、引いては姿勢まで変わってきます。
その顎の位置でいびき、無呼吸を含め身体の不定愁訴が改善するのであれば、そこで噛める様に治療するのがまさに根本治療なのです。
それを証明するための診断法が重要なのです。
次回は、私の考える診断法です

投稿者:池上 孝