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2009年10月12日

膠原病

膠原病は、全般に共通する症状の1つとして、全身の関節の痛みが高頻度に見られることから、膠原病のほとんどは、リウマチ疾患で、自己免疫疾患とも呼ばれます。
膠原病とその関節疾患の多くは、原因不明で治療法のない特定疾患、いわゆる難病に指定されています。
血管および、結合組織に原因不明の急性、あるいは、慢性炎症をきたす、多臓器疾患で、1つの病気ではなく複数の病気が含められて、全身エリトマーデス慢性関節リウマチ、強皮症、結節性動脈炎症、皮膚筋炎、多発性節炎などがあり、シェーグレン症候群、ベーチェット病も含まれています。
共通症状として、37度を少し超える微熱で「疲れやすい」「体がだるい」等の症状を伴うことが多く、午前中に熱が出て、午後にが下がってしまうことが少しからずあります。
関節痛は1ヶ所に限らず、多くの関節に見られて、時として、体のあちこちと移り、動きますが、必ずしも関節炎を伴いません。
筋肉痛も関節痛なのか筋肉痛なのか、自分自身も区別することが出来なく、熱が出た時に、体のあちこちに出現します。
発疹は顔面、特に頬部、まぶたに多く、また指先にも現れますが、かゆみを感じることはまずありません。
リンパ腺の腫れは、色々な場所に出現し、触っても痛みはなく、比較的柔らかい。
レイノー現象(指先の血管が痙攣を起こして収縮する結果、指先が突発的に白く、あるいは紫色になる現象)は寒さによって誘発され、繰り返し起こるため、指先が細くなり、時には傷が出来やすくなって潰傷が出来ることがあります。
予後は死亡率が高く、重い障害も残り、治療によって誘発する、骨粗鬆症、日和見感染症、糖尿病、大腿骨頭壊死症、動脈硬化症、免疫抑制剤による感染症、悪性腫傷に対処する、有効な治療法が期待されます。
次回はベーチェット病について。

投稿者:池上 孝