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2009年11月16日

「眠り」も生活習慣病? そのⅢ

「高血圧と眠りについて」

高血圧の人に、なぜ眠れない人が多いのか、原因はよくわかっていませんが、睡眠時無呼吸症候群を伴いやすいことや、薬の副作用あるいは、日中のストレスが強いために、同じストレスで眠りが妨げられていることなどが考えられます。
眠りは夜、あるいは翌日の血圧に大きな影響を及ぼしているのです。
血圧の調節には、交感神経が深く関係していて、夜眠っている間は交感神経は活動を休め、血圧は低くなるように調整されていますが、夜眠れないと、交感神経が高ぶったままになってしまうために、夜の血圧が下がらないだけでなく、朝や翌日の血圧まで高くなってしまうことが分かっています。
実際に睡眠時間の短い入眠困難(寝付きが悪い)、中途覚醒(夜中に目が覚める)のある人はその後、数年の間に高血圧になる割合が高いという報告もあります。
そして夜、血圧の下がらない人や、早朝の血圧が高い人には、高血圧の合併症である心筋梗塞や脳卒中が多いということも分かっています。
眠れないこと、それによって生じる昼間の眠気や疲れにより、ストレスを感じることは、血圧にとって大敵であり、眠れないこと自体が高血圧の治療の妨げになっている可能性もあると言われています。
高血圧の90%以上は本態性高血圧と言われていて、原因は不明ですが、首・肩のコリが大きく関係しているとも言われています。
咬合治療により、眠りに関係するメラトニンが増加することで眠りのパターンが改善されることと、首肩コリの緩和することで血圧も下がった症例もあります。

次回は「3人に1人は頭痛持ち」です。

投稿者:池上 孝