2009年11月09日
「眠り」も生活習慣病? そのⅡ
「糖尿病と眠りについて」
糖尿病の人のおよそ3~4人に1人が「床に就いてから寝付けない」「夜中や早朝に目が覚めて、その後眠れない」「よく眠った感じがしない」といったことで悩んでいます。
又のどの渇きがあって、夜トイレに行くことが多くなり、これらが眠りを妨げていることがあります。
痛みやしびれなどの神経症状があると、眠れない原因ともなります。
一方、眠りの状態が、血糖のコントロールに悪影響を与える可能性もあります。
睡眠時間が短くなると、インスリンの働きを悪くするホルモンの分泌が多くなり、健康人でも強制的に睡眠時間を短くすると血糖値が高くなります。
また不眠症のある糖尿病の人に睡眠薬を使用することで、血糖コントロールが良くなったという報告もあります。
不眠は糖尿病治療の妨げになっているという可能性もあるのです。
次回は、そのⅢ「高血圧と眠りについて」です。
投稿者:池上 孝