カテゴリー

最近の記事

過去の記事

お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>歯の噛み合わせ

2009年12月14日

違和感と噛み合わせ

噛み合わせの違和感を感じ、全身の不快感でもある、けいれんやしびれ等の不定愁訴を伴い、医科に何度も受診してもよくならず、歯科で歯を削られてかえって悪化しているケースもあると思います。
原因は分かっていませんが、大脳が過敏化したのではないか、との考えもあります。
通常噛み合わせの違和感は神経が調整する許容範囲内にとどまっており、数日で消えていくケースが多いと思います。
しかし、気分が落ち込んだりすることで大脳の神経が過敏化すると噛み合わせの位置が定まらず、顎の筋肉が疲労して違和感が増え悪循循環に陥っていると考えられます。
咬合紙を噛ませて下顎を前後、左右に動かせて(限界運動)強く当たる所を調整して、口の中だけを治療しても良い結果が得られなかった時、歯はいったん削ると元に戻らないので、元に戻せる治療を優先するべきです。
下顎は顎の関節を介して筋肉や靭帯で頭に固定されぶら下がっています。この筋肉は頭や首肩、背中までくっついていますね。
噛み合わせがずれると首や頭部、咀嚼筋肉の収縮のバランスが崩れ、頭蓋骨が歪み、背筋がずれると重心もずれてきますね。
重心のバランスがとれないと、周りの筋肉や神経は無理をしながらも補正しようとします
それが長時間、長期間続けば、障害となって症状が現れてきますが、体力のある人は許容範囲内でおさまっていても体力のない人には様々な症状が全身に症状の原因と考えられます。
姿勢や骨格の歪みが生じることで、筋肉のこり、血液、リンパの流れ、自律神経などの全身に悪影響を及ぼしていると考えられます。
スプリントはアゴを正しい場所に位置づけるための装置で一定期間生活に支障のない範囲で口の中へ装着して、あくまで診断するものです。

次回は、「義歯安定剤と認知機能障害」についてです。

投稿者:池上 孝