2010年01月18日
口腔扁平苔癬(oral lichen planus)2
一例を提示します。
83歳 女性
‐症状‐
扁平苔癬で、薬物療法を行うも変化なし。
某総合病院で薬物療法も奏効せずに、口腔粘膜のびらん、出血、股関節痛、膝痛、ドライアイ、慢性疲労、ノドの違和感、便秘、首・肩こり、杖をついての歩行。
‐診断‐
総義歯の低位咬合による義歯不適合による起因する不定愁訴と考え、咬合治療後、症状の改善を認めた症例です。
約6mmの咬合を拳上することで頭の位置が変わり、姿勢が変わってきたことにより、背骨の曲がりの改善されて、自律神経が調整され免疫系、ホルモン系の働きが改善されたことで、症状の改善を見たと現在は考えています。
次回は、うつ病と噛み合わせについてです。
投稿者:池上 孝