カテゴリー

最近の記事

過去の記事

お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>歯の噛み合わせ

2010年03月29日

パーキンソン病と噛み合わせについての私の考え

姿勢は頭位により決まり、頭位は噛み合わせによって決まります。
背骨は支柱であり、それを取り巻く腰、太もも、殿部の筋肉が歩行に関与していて、前傾姿勢になると背骨が曲がり、腰、太もも、殿部の筋肉は力を失い、力が入らず、どうしても歩幅は小さくなり、その結果すり足になり、動作もゆっくりになり、一寸したもので転倒しやすくなります。
呼吸器、消化器 前傾姿勢では、肺、胃部等が圧迫される為に、呼吸、胃症状の不調を訴えているのではないかと考えます。
噛み合わせが低くなる(低位咬合)事で、口腔内の容積は小さくなると同時に舌の動きも制限され、発音を始め、飲み込みも制限される為に、よだれが出ると考えられます。
だからよだれが出るのは唾液が増加したのではないのです。唾液が増加したのは、自律神経が調整されている証なので、それに関与して、便秘、胃腸症状が緩和されると考えます。
噛み合わせ治療により、自律神経が調整され、唾液が増加して、前傾姿勢の為に足の親指方向に体重移動が起こり、足を挙上することが困難な為にすり足状態になり、杖、手で支えが必要なのです。
噛み合わせ治療により頭位が起き上がることで歩足のかかとよりに体重移動が起こり、足もスムーズに前に出て歩行も楽になり、口腔内の容積は広がり、舌の動きもなめらかになり嚥下が楽になり、胃腸症状の緩和、便秘の改善、そして頭位が変わり姿勢の変化により、歩行も改善することが考えられます。
そして、噛み合わせ治療により前頭眼窩皮質の血流が上昇することで、ドーパミン、セロトニンの増加にもつながるとも考えられます。
 (脳科学者 澤口俊之理学博士)
2009.6.1 ホームページより

次回はパーキンソン病の症例を提示します。



投稿者:池上 孝