2010年05月24日
生活習慣病と不眠
不眠はうつ病などの精神疾患、脳梗塞の原因である動脈硬化、高血圧、糖尿病の生活習慣病と密接的な関係があると言われています。
不眠がある中年男性の8年後の2型糖尿病リスクは約2~3倍、12年後はや約4.8倍という報告があります。
睡眠時間が短いほど、動脈硬化になるリスクが高く、7時間以上8時間未満が糖尿病、高血圧の発症が最も少ないというデータもあります。
短すぎるのもよくないが、長すぎるのも良くなくて、不眠が続けば続くほど生活習慣病のリスクは高まります。
人間の睡眠時間は6~9時が健康的と言われています。一般的に1日の睡眠時間が6時間未満で平気な人を、「ショートスリーパー」と呼びます。それぞれ人々の5~10%程度といわれています。
ナポレオンやエジソンで代表される、ショートスリーパーの人は、ストレスが少なく、悩まない外向的、自信家で脳の疲労が少なく、アインシュタインで代表されるロングスリーパーの人はストレスが多く、よく考える内向的、神経質で脳の疲労が少ないと言われています。
睡眠に問題がある人は現在健康状態が正常でも、数年後には問題が出てくる可能性があります。
予防法には、一般的にいわれている適度な睡眠をとることはもちろん、1日60分以上歩くこと、喫煙、脂肪摂取量を減らすことを心がけることが大切です。
次回は睡眠の友「メラトニン」についてです。
投稿者:池上 孝