カテゴリー

最近の記事

過去の記事

お問い合わせ先
岡山県岡山市中山下1-5-38
池上歯科医院
TEL:(086)-231-0086
FAX:(086)-234-2999

歯の噛み合わせ

TOPページ>>その他の症状

2010年05月31日

睡眠の友「メラトニン」

人間が夜になると眠くなるのは、脳の松果体から分泌されるメラトニンが関係しています。
このメラトニンは、明るいと少なくなり、身体が活発になり暗くなると多くなり、身体は休養に向かいます。
夕方になるとメラトニンは増え始め、午前2時から3時位がピークになり、その後朝7時ごろを目指して減少し、朝から日中は少量しか存在しません。
メラトニンの分泌は、体内時計に支配されているため、朝の明るい光によって調整されるので、夏は冬よりもメラトニンの出現が1~2時間早くなります。
新生児は生後3カ月までごく少量のメラトニンしかい生成しません。
乳児が昼と夜の区別がつかず夜泣きするのも、メラトニンが少ないからではないかと言われています。
松果体が7才位までによく発達する為、6~7歳ごろのメラトニンの分泌量が最大になります。
11歳ごろから急激に減り始め、夜型の生活がメラトニンの分泌を制御した為に、生理が始まる年齢が低下している原因といわれています。
メラトニンの分泌量は年齢を重ねるほどに減少して、50才ごろには半分に減少すると言われています。年よりが長時間の睡眠をとれなかったり、深い眠りに入れないのは、メラトニンの減少が原因だと言われています。
メラトニンの分泌量を増やすには、メラトニンは必須アミノ酸のトリプトファンからセロトニンを経て合成されるから、トリプトファンを多く含む赤みの魚(サンマ、マグロ)肉、大豆、乳製品、くるみ、ゴマ、ふ、落花生など食べるようにする。もう一つ歯の噛み合わせ治療により、メラトニンが3倍に増加するとの報告があり、実際に咬合治療により、良い結果を得ています。

次回は夜間の頻尿とメラトニンについてです。

投稿者:池上 孝