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歯の噛み合わせ

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2010年08月09日

歯の本数と栄養、肺炎、大腿骨骨折との関係について

(全国の歯科医師21,149人の1/3の歯科医師からの調査結果)

歯が少ない人ほど生活習慣病予防に重要なカロチン、ビタミンC、食物繊維の摂取量が減って、逆に炭水化物の摂取量が増加しています。
一般に歯の状態が悪いと十分な食事が取りにくい為に栄養のバランスが崩れますが、このデータの対象者が歯科医の為一応適切な治療が施されて咬合も回復されていると考えられます。
肺炎は歯の本数と密接な関係があると言われています。
自分の歯が半分以上失う頃から肺炎で亡くなる危険性は3倍以上で、全部失うと4倍以上に増えると言われていて、これには口腔内細菌が関係していると考えられています。
又、大腿骨の頚部骨折(太ももの付け根の骨折)の危険性が、歯を半部以上失うと約5倍で、全部失うと約6倍と高くなり、特に60歳以上では9倍以上と非常に高くなっています。
死を全体で見ても、歯を多く失っていた人ほど危険性が高い事から、多くの歯が残っている事は長寿のパロメーターと考えられます。
(名古屋大学 准教授 若井健志より)

この事からだけでも、歯がいかに大切であるかが分かると思います。
ただ単に噛めるだけでなく、バランスの取れた噛み合わせを考えたならば、より一層健康に近づくのではと思います。

次回は健康長寿と噛み合わせについてです。

投稿者:池上 孝