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歯の噛み合わせ

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2011年03月01日

スプリントは診断する為のもの

顎関節症の為に、現在歯科で、スプリントを作ってもらい、夜間のみ装着を指示されて、うやむやの内に途中で中止した方も多いと思います。
しかも装着して顎関節症状の経過のみを追求されていませんか?
朝、その装置を外した時に噛む位置が違っている事に気付いた方もおられると思います。
装置をつけている夜間は、下の顎は良い位置に動き、朝、装置を外すことで元の悪い位置に戻り、これを毎日繰り返す事で骨の吸収等が起こり口が閉じられなくなる事も考えられるのです。
正にスプリントを装着している、その下の顎の位置こそが、顎関節を含む全身の症状が軽減される位置なのです。
だからその位置で噛める様に噛み合わせ治療する事で健康の回復を図る事が出来るのです。

私の考えは、診断は短期間ので行う為に、全日装着してもらうのです。
食事時以外は昼夜装着してその間に、身体全体(全身)での、症状改善の変化を追求して自分自身で体感してもらって、診断するのです。
装着する事でしゃべりにくい等の違和感は誰にでもありますが、そこを通り越さなければ明かりは見えないのです。
装着しても何の変化も認められなければ、それは噛み合わせに関係ない可能性があり、早期に患者さんに伝える事が出来るのです。
夜間のみの装着で長期間に及び効果が認められない時は、現在使用しているスプリントは考えるべきだと思います。
スプリントは診断の為に装着するものです。

投稿者:池上 孝