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歯の噛み合わせ

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2012年12月26日

噛み合わせ診断の為のi-SPLINT(池上式スプリント)について

歯科医は顎関節症に対して通常「スプリント」と言われるマウスピースを用いていますが、ほとんどのケースで顎関節部を中心とした症状のみを、診ています。
一歩下がって全身をみてみると、随伴症状と思われる症状で苦しんでいる人が多く見受けられ、顎関節症の改善が全身症状の改善にもつながることは余り知られていません。全身症状に対して歯科医だけで対応するには限度があり、医科と連携を取りながら咬合治療を行うのが理想的です。

①噛み合わせ診断の為のi-SPLINT(池上式スプリント)の作り方
i-SPLINT(池上式スプリント)作製法は、O‐リングテストで咬合高径を決定後、口腔内で上顎歯列面に直接、即重レジンを介在させ、中切歯の切端基準を口唇ラインより1.5㎜前後見える位に設定して、上顎スプリント作製後、下顎スプリントを作製する。
挙上量が多すぎる場合、下顎のみで挙上すると、舌背よりスプリントが高くなりすぎて、舌運動、発語運動の妨げになる為に、2-スプリントを用います。
なお、咬合平面はフラットにすると下顎が前後、左右に動きやすくなり、顎の運動が拡大することで、血流が改善され、症状の緩和につながります。
i-SPLINT(池上式スプリント)は審美性・舌の違和感・発音等を考慮して全被覆形で歯頚部に沿って、舌面、頬面を薄く形成すると、口腔の違和感も少なくて、装着しやすいものです。

②スプリントの調整法
スプリントの装着は、長期間、使用し続けるとまれに顎位がもとに戻らなくなり、噛めなくなることもあるので、短期間で診断する為に、食事時以外は常に装着してもらう。
調整は、患者自身の左右の高さの違いを感じたところを削合して、下顎が前後、左右的に何の抵抗もなく自由に動く様に調整を繰り返し、症状が緩和、軽減するまで微調整を繰り返します。

池上の診断法を用いて術前、術後のデータを比較して、まず、i-SPLINTを用いてまず私が診断をして、その後スプリントを外して、元の来院時の噛み合わせに戻すことにより、患者自身の全身の症状の改善の違いをを基に、歯の噛み合わせ治療が自分にとって絶対に必要である事を体感して、自分自身で診断をつけて、初めて咬合治療に移行するものです。

①i-SPLINT(池上式スプリント)

②スプリントの調整法

 

投稿者:池上 孝