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歯の噛み合わせ

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2013年01月09日

舌痛症と噛み合わせ

舌痛症とは、舌が火傷した様な痛み、歯にこすれる様な「ヒリヒリ」「ピリピリ」感、しびれる様な感覚が、慢性的に何年も続き、舌、口腔内には特別な所見が認められなくても、舌の痛みを訴え、三又神経や舌咽神経など神経系にも障害が認められない場合、今までは心因性と言われてきたが、近年は中枢性疼痛と言われている。

特に女性の場合には閉経によるホルモン分泌に関係があり、口呼吸を鼻呼吸に変える事で症状を軽くする事もあるとも言われている。
これは口呼吸で扁桃から多量の細菌が白血球に抱えられて体中をめぐり、唾液腺、涙腺、皮下組織の分泌腺の細胞内感染を起こし、分泌腺が涸れる為と言われている。

歯科的には、舌痛症などの口腔内疼痛には、唾液の分泌低下による、口腔内感染が関与しており、唾液不足によって保湿性が低下するために、粘膜上皮が弱くなり、微小な傷がつきやすい状態になると考えられている。

唾液の分泌は組織保護力や創傷治療力だけでなく、咀嚼や嚥下など消化、吸収力にも影響を及ぼしている。
年をとると、唾液も涙液の機能も衰えて分泌量は減少すると言うのが一般的な考え方です。

唾液も涙液も血液成分の一部であり、腺細胞由来であり、唾液が増加すれば涙も増加する相関関係にあります。

噛み合わせ治療に用うi-SPLINT(池上式スプリント)を装着すると、下顎が良い位置に移動することで、口腔周囲筋の緊張も緩和され交感神経が調整されて、興奮が鎮静化します。
唾液、涙液が直ちに増加して、また、口腔、鼻腔の容積も増加され、鼻閉、後鼻漏、呼吸、眠瞼下垂、眼症状、消化器、呼吸器の症状緩和に繋がっているといっても過言ではありません。

色々な不定愁訴な為に、ドクターショッピングを繰り返している方は、歯の噛み合わせ治療を自分自身で体感されてはいかがでしょうか。
きっと驚く事と思いますよ。

2012.12.29
榊原病院にて

投稿者:池上 孝